ユーザービルドで USB デバッグを自動で有効にする

ユーザービルドをデバイスに書き込んだ後、USB デバッグを再度有効にする必要があります。Android Test Station では、デバイスに一連の単純な UI コマンドを送信する AOA デバイス アクションを使用することにより、この手順を自動化できます。

AOA コマンドを記録する

まず、WebAOA コマンド編集ツールを使用して、USB デバッグを有効にするコマンドのリストを記録します。

WebAOA リンク

図 1. Android Test Station の WebAOA コマンド編集ツールへのリンク。

デフォルトでは、http://localhost:8000/webaoa からもアクセスできます。

WebAOA を使用すると、タッチスクリーンのシミュレーションによりローカル デバイスを操作して、UI の操作を記録できます。

WebAOA エディタ

図 2. WebAOA で USB デバッグを有効にするコマンドを編集する。

次の 4 種類のコマンドがサポートされています。

  • タッチスクリーンのクリックとスワイプ(click X Yswipe X1 Y1 DURATION X2 Y2

  • デバイスのボタンの押下(backhomewake

  • テキストの書き込みと、キーの組み合わせの押下(write TEXTkey [KEY ...]

  • 指定時間の待機(sleep DURATION

コマンドの記録が完了すると、クリップボードにコピーしたり、ファイルに保存したりできるようになります。

AOA デバイス アクションを作成する

USB デバッグを自動的に再び有効にするには、記録されたコマンドをデバイス アクションに追加する必要があります。

新しいデバイス アクションを作成し、クラス名を com.android.tradefed.targetprep.AoaTargetPreparer に設定して TF ターゲット作成ツールを追加します。 WebAOA で記録されたコマンドを action オプションにコピーします。

AOA デバイス アクション

図 3. Android 10 GSI で USB デバッグを有効にする AOA デバイス アクション。

AOA デバイス アクションを使用する

テストの実行をスケジュールする場合は、AOA デバイス アクションを追加し、それをデバイス書き込みアクションの直後に配置します。

AOA デバイス アクションの選択

図 4. ユーザービルドを書き込んで USB デバッグを再度有効にする実行のスケジューリング。