ヘッドセットの期待される動作

この記事では、3.5 mm プラグ ヘッドセットと USB ヘッドセットの機能要件について詳しく説明します。

デバイスとオーディオ ヘッドセットの動作を確認する際は、次の点に注意してください。

  • 下記の要件は、他のオーディオ アクセサリ(Bluetooth など)が利用できない場合にのみ適用されます。
  • 下記の要件は、デバイスのデフォルトの動作を対象とします。使用するオーディオ周辺機器をオーディオ ルーティング API で選択するアプリには適用されません。

メディア

ユーザーがメディアの再生中にヘッドセットをデバイスに接続したら、ヘッドセットからのみ音声出力(サウンド)が聞こえるようになっている必要があります。

たとえば、オープンソースUniversal Music Player でメディアを再生しているときに再生 / 一時停止ボタンを押すと、再生が一時停止する必要があります。メディアが一時停止しているときに同じボタンを押すと、再生が再開される必要があります。

ヘッドセットに音量調節ボタンがある場合の要件:

  • 音量大ボタンを押すと、ボタンを押すたびに最大音量に到達するまで音量が段階的に大きくなります。音量大ボタンを押したままにすると、音量が徐々に大きくなって最大音量設定に達します。
  • 音量小ボタンを押すと、ボタンを押すたびに音量が段階的に小さくなり、最後には完全なミュート状態になります。音量小ボタンを押したままにすると、音量が徐々に小さくなって無音になります。
  • ミュート状態のときに音量アップボタンを押すと、音量が無音から 1 段階ずつ大きくなります。

アプリの推奨事項: ヘッドセットを取り外したときは、音声出力が停止し、再生が一時停止するようにします。ヘッドセットを再接続したときは、ユーザーが再生ボタンを押さない限り再生が再開されないようにします。ユーザーが再生ボタンを押したときは、音声出力を再びヘッドセットに限定します。

ボタンが 1 つの場合

ボタンが 1 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

図 1. ボタンが 1 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

ボタンが 2 つの場合

ボタンが 2 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

図 2. ボタンが 2 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

ボタンが 3 つの場合

ボタンが 3 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

図 3. ボタンが 3 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

ボタンが 4 つの場合

ボタンが 4 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

図 4. ボタンが 4 つのヘッドセットでメディア ストリームを処理する場合のボタン機能。

電話

ユーザーが通話中にヘッドセットをデバイスに接続すると、ヘッドセットで通話を続行できる必要があります。通話が切断されることも、マイクがミュートされることもあってはなりません。音量ボタンがある場合は、メディアの再生と同様に動作するようにします。

: 通話をミュートする操作と電話を切る操作は、Android デバイスによって異なります。ここでは最も一般的な動作について説明しますが、デバイスによっては、ヘッドセットのボタンを短押しすると通話がミュートされ、長押しすると電話が切れます。

ボタンが 1 つの場合

ボタンが 1 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

図 5. ボタンが 1 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

ボタンが 2 つの場合

ボタンが 2 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

図 6. ボタンが 2 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

ボタンが 3 つの場合

ボタンが 3 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

図 7. ボタンが 3 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

ボタンが 4 つの場合

ボタンが 4 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

図 8. ボタンが 4 つのヘッドセットで通話を処理する場合のボタン機能。

音声コマンド

音声コマンドボタンは、新しいインライン制御規格です。承認済みのウェアラブル オーディオ デバイスから音声コマンド機能に一貫した方法で便利にアクセスできます。この規格で定義されたボタンを押すと、デバイスがクエリをリスニングして受信に備えていることを示す、2 音の特徴的なイアコンがユーザーに聞こえます。

音声コマンドボタンは、多機能ボタンに埋め込む場合も、単一のボタンとしてハイライト表示する場合も、直感的にすぐにアクセスできるように人間工学的に正しい位置に配置する必要があります。次のセクションをご覧ください。

ボタンと機能マッピングの推奨事項

次の図は、Android の音声コマンドボタンの望ましい構成を示しています。

オプション

ボタンの構成オプション。

図 9. ボタンの構成オプション。

ボタンは常に正面を向くように配置し、触るだけで簡単に見つけられるようにします。

スペース

ボタンの直径を 5 mm 以上にし、ボタン間の距離を最低でも 5 mm 空けます。4 つのボタンがあるヘッドセットでは、ボタン D と他のボタン群の間隔を 9 mm 以上空けます。

ボタン間隔の要件

図 10. ボタン間隔の要件。

アイコン

次の図で、A はラベルがないかまたは点(ドット)のラベルが付けられています。B は + 記号または上向き矢印のラベルが付けられています。C は - 記号または下向き矢印のラベルが付けられています。D は選択されたボタンアイコンのラベルが付けられています。

ボタンアイコンの要件

図 11. ボタンアイコンの要件。

サイズ

次の図は、ボタンアイコンと周囲のスペースの比率を示しています。

音声検索ボタンアイコンのサイズ要件

図 12. 音声検索ボタンアイコンのサイズ要件。

マイクポート

ボタンを操作するときにマイクを遮らないようにする必要があります。ポートを指の接触面から離れた位置に配置します。

マイクの配置

図 13. マイクの配置。