Tradefed XML 構成の高レベル構造

Tradefed の構成は、実行するテストと準備や設定の手順を記述する XML 構造に従います。

理論上は、1 つのコマンドに対して、すべてを XML で定義できます。しかし実際は、ベース テンプレートの XML ファイルを作成し、追加のコマンドライン パラメータでカスタマイズする方が実用的です。

構造

<configuration description="<description of the configuration>">
    <!-- A build provider that takes local device information -->
    <build_provider class="com.android.tradefed.build.BootstrapBuildProvider" />

    <!-- Some target preparation, disabled by default -->
    <target_preparer class="com.android.tradefed.targetprep.PreloadedClassesPreparer">
        <option name="disable" value="true" />
    </target_preparer>

    <!-- One test running some unit tests -->
    <test class="com.android.tradefed.testtype.HostTest">
        <option name="class" value="com.android.tradefed.build.BuildInfoTest" />
    </test>

    <!-- [OPTIONAL] -->
    <logger class="com.android.tradefed.log.FileLogger">
        <option name="log-level" value="VERBOSE" />
        <option name="log-level-display" value="VERBOSE" />
    </logger>

    <!-- [OPTIONAL] -->
    <log_saver class="com.android.tradefed.result.FileSystemLogSaver" />

    <!-- As many reporters as we want -->
    <result_reporter class="com.android.tradefed.result.ConsoleResultReporter" />
    <result_reporter class="com.android.tradefed.result.suite.SuiteResultReporter" />
    <result_reporter class="com.android.tradefed.result.MetricsXMLResultReporter"/>
</configuration>

Tradefed XML 全体は <configuration> タグで括られます。Tradefed objects は、build_providertarget_preparertest など、独自のタグで定義されます。個々の目的については、アーキテクチャのセクションで詳しく説明します。

各オブジェクトには、実行時に解決される、class= で定義された Java クラスが関連付けられています。そのため、このクラスを含む JAR ファイルが実行時に Tradefed Java クラスパス上にある限り、検出および解決されます。

Tradefed オブジェクトの順序

種々のタグの順序は関係ありません。たとえば、build_providertarget_preparer の後に指定しても違いはありません。テスト呼び出しのフローは、ハーネス自体によって適用されるため、常に正しい順序で呼び出されます。

同じタグを持つオブジェクトの順序は重要です。たとえば、定義された 2 つの target_preparer オブジェクトは、XML での定義順に呼び出されます。デバイスのセットアップの終了状態が変わる可能性があるため、この点を理解することが重要です。たとえば、フラッシュしてから apk をインストールすることは、apk をインストールしてからフラッシュすることと同じではありません。フラッシュするとデバイスがワイプされるためです。