パッケージ マネージャーの dexopt 実装は Android 13 以前にのみ適用されます。Android 14 では、ART サービスで置き換えられています。また、次のバージョンではパッケージ マネージャーから削除される予定です。ART サービスの構成について詳しくは、ART サービスの構成をご覧ください。
Android 7.0 以降では、さまざまな段階で発生したコンパイル / 検証のレベルを指定する汎用的な方法があります。 コンパイル レベルは、次のデフォルト値を持つシステム プロパティで構成できます。
pm.dexopt.install=speed-profile
pm.dexopt.bg-dexopt=speed-profile
pm.dexopt.boot-after-ota=verify
pm.dexopt.first-boot=verify
-
デバイスの初回起動時に使用されるコンパイル フィルタ。 ここで使用されるフィルタは、工場出荷後の初回の起動時間にのみ影響します。ユーザーが初めてスマートフォンを使用する際の起動時間が長くなるのを避けるには、
verify
フィルタの指定をおすすめします。なお、システム イメージ内のすべてのアプリが、適切なクラスローダーのコンテキストでverify
、speed-profile
、またはspeed
ですでにコンパイルされている場合、初回起動時のコンパイルはスキップされて、pm.dexopt.first-boot
は何も影響を与えません。
Google Play または他のアプリストアからアプリをインストールする際に使用されるコンパイル フィルタです。dex メタデータ ファイルで指定されたプロファイルを使用できるようにするには、インストール フィルタを speed-profile
に設定することをおすすめします(ブログを参照)。プロファイルが指定されていない場合や空の場合は、speed-profile
は verify
と同じになります。
デバイスがアイドル状態で充電中の場合に使用されるコンパイル フィルタです。プロファイル ガイド付きコンパイルを利用してストレージの容量を節約するには、speed-profile
コンパイラ フィルタをお試しください。
無線(OTA)アップデート後に使用されるコンパイル フィルタ。起動に非常に長い時間がかかる事態を避けるため、このオプションで verify
コンパイラ フィルタを指定することを強くおすすめします。