2017 年 9 月 5 日公開 | 2017 年 10 月 5 日更新
Android のセキュリティに関する公開情報には、Android デバイスに影響を与えるセキュリティの脆弱性の詳細を掲載しています。2017 年 9 月 5 日以降のセキュリティ パッチレベルでは、下記のすべての問題に対処しています。端末のセキュリティ パッチレベルを確認する方法については、Pixel と Nexus のアップデート スケジュールをご覧ください。
パートナーには、この公開情報に記載の問題について 1 か月前までに通知済みです。Android オープンソース プロジェクト(AOSP)のレポジトリに、各問題に対するソースコード パッチをリリースしています。また、この公開情報では、これらのパッチへのリンクに加え、AOSP 以外のパッチへのリンクも掲載しています。
下記の問題のうち最も重大度の高いものは、メディア フレームワークに重大な脆弱性があるため、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあることです。重大度の評価は、攻撃対象のデバイスでその脆弱性が悪用された場合の影響に基づくもので、プラットフォームやサービスでのリスク軽減策が開発目的または不正な回避により無効となっていることを前提としています。
この新たに報告された問題によって実際のユーザー デバイスが不正使用された報告はありません。Android セキュリティ プラットフォームの保護や Google Play プロテクトについて詳しくは、Android と Google サービスでのリスク軽減策をご覧ください。こうした保護により、Android プラットフォームのセキュリティが改善されます。
ご利用のデバイスにこのアップデートを適用することをすべてのユーザーにおすすめします。
注: 最新の無線(OTA)アップデートと Google デバイスのファームウェア イメージについての情報は、Google デバイスのアップデートでご覧いただけます。
お知らせ
- この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチレベル文字列を定義しています。これは、すべての Android 搭載デバイスで同様の問題が発生する一部の脆弱性をサブセットとし、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。詳しくは、一般的な質問と回答をご覧ください。
- 2017-09-01: 部分的に対処したセキュリティ パッチレベル文字列。このセキュリティ パッチレベル文字列は、2017-09-01(およびそれ以前のすべてのセキュリティ パッチレベル文字列)に関連するすべての問題に対処していることを示します。
- 2017-09-05: 完全に対処したセキュリティ パッチレベル文字列。このセキュリティ パッチレベル文字列は、2017-09-01 と 2017-09-05(およびそれ以前のすべてのセキュリティ パッチレベル文字列)に関連するすべての問題に対処していることを示します。
Android と Google サービスでのリスク軽減策
ここでは、Android セキュリティ プラットフォームや Google Play プロテクトのようなサービスによる保護でリスクを軽減する手段について概説します。こうした機能は、Android でセキュリティの脆弱性が悪用される可能性を減らします。
- Android プラットフォームの最新版での機能強化により、Android 上の多くの問題の悪用が困難になります。Google では、すべてのユーザーに対し、できる限り最新バージョンの Android に更新することをおすすめしています。
- Android セキュリティ チームは、Google Play プロテクトによって脆弱性の悪用を積極的に監視しており、有害な可能性があるアプリについてユーザーに警告しています。Google Play プロテクトは、Google モバイル サービスを搭載したデバイスではデフォルトで有効になっており、Google Play 以外からアプリをインストールするユーザーにとっては特に重要です。
セキュリティ パッチレベル 2017-09-01 の脆弱性の詳細
パッチレベル 2017-09-01 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目について、下記に詳細を説明します。脆弱性は、影響を受けるコンポーネントごとに分類しています。問題の内容について説明し、CVE、関連する参照先、脆弱性のタイプ、重大度、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)を表にまとめています。該当する場合は、バグ ID の欄に、その問題に対処した一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)へのリンクがあります。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
フレームワーク
フレームワークの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリによって、追加権限を取得するためのユーザー操作の要件が回避されるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0752 | A-62196835 [2] | EoP | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
ライブラリ
ライブラリの最も重大な脆弱性により、リモートの攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、権限のないプロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0753 | A-62218744 | RCE | 高 | 7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-6983 | A-63852675 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0755 | A-32178311 | EoP | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
メディア フレームワーク
メディア フレームワークの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0756 | A-34621073 | RCE | 重大 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0757 | A-36006815 | RCE | 重大 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0758 | A-36492741 | RCE | 重大 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0759 | A-36715268 | RCE | 重大 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0760 | A-37237396 | RCE | 重大 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0761 | A-38448381 | RCE | 重大 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0762 | A-62214264 | RCE | 重大 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0763 | A-62534693 | RCE | 重大 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0764 | A-62872015 | RCE | 重大 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0765 | A-62872863 | RCE | 重大 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0766 | A-37776688 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0767 | A-37536407 [2] | EoP | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0768 | A-62019992 | EoP | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0769 | A-37662122 | EoP | 高 | 7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0770 | A-38234812 | EoP | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0771 | A-37624243 | DoS | 高 | 7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0772 | A-38115076 | DoS | 高 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0773 | A-37615911 | DoS | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0774 | A-62673844 [2] | DoS | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0775 | A-62673179 | DoS | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0776 | A-38496660 | ID | 中 | 7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
DoS | 高 | 6.0.1 | ||
CVE-2017-0777 | A-38342499 | ID | 中 | 7.0、7.1.1、7.1.2 |
DoS | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 | ||
CVE-2017-0778 | A-62133227 | ID | 中 | 7.0、7.1.1、7.1.2 |
DoS | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 | ||
CVE-2017-0779 | A-38340117 [2] | ID | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
ランタイム
ランタイムの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、アプリを異常停止させるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0780 | A-37742976 | DoS | 高 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
システム
システムの最も重大な脆弱性により、近くにいる攻撃者が特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0781 | A-63146105 [2] | RCE | 重大 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0782 | A-63146237 [2] [3] | RCE | 重大 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0783 | A-63145701 | ID | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
CVE-2017-0784 | A-37287958 | EoP | 中 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0785 | A-63146698 | ID | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2、8.0 |
セキュリティ パッチレベル 2017-09-05 の脆弱性の詳細
パッチレベル 2017-09-05 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目について、下記に詳細を説明します。影響を受けるコンポーネントごとに脆弱性を分類し、CVE、関連する参照先、脆弱性のタイプ、重大度、コンポーネント(該当する場合)、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)などの詳細を記載しています。該当する場合は、バグ ID の欄に、その問題に対処した一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)へのリンクがあります。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に続く番号で、追加の参照先へのリンクを示します。
Broadcom コンポーネント
Broadcom コンポーネントの最も重大な脆弱性により、近くにいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-11120 | A-62575409* B-V2017061204 |
RCE | 重大 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-11121 | A-62576413* B-V2017061205 |
RCE | 重大 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-7065 | A-62575138* B-V2017061202 |
RCE | 重大 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0786 | A-37351060* B-V2017060101 |
EoP | 高 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0787 | A-37722970* B-V2017053104 |
EoP | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0788 | A-37722328* B-V2017053103 |
EoP | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0789 | A-37685267* B-V2017053102 |
EoP | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0790 | A-37357704* B-V2017053101 |
EoP | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0791 | A-37306719* B-V2017052302 |
EoP | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-0792 | A-37305578* B-V2017052301 |
ID | 中 | Wi-Fi ドライバ |
Imgtk コンポーネント
Imgtk コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0793 | A-35764946* | ID | 高 | メモリ サブシステム |
カーネル コンポーネント
カーネル コンポーネントの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-8890 | A-38413975 アップストリーム カーネル |
RCE | 重大 | ネットワーク サブシステム |
CVE-2017-9076 | A-62299478 アップストリーム カーネル |
EoP | 高 | ネットワーク サブシステム |
CVE-2017-9150 | A-62199770 アップストリーム カーネル |
ID | 高 | Linux カーネル |
CVE-2017-7487 | A-62070688 アップストリーム カーネル |
EoP | 高 | IPX プロトコル ドライバ |
CVE-2017-6214 | A-37901268 アップストリーム カーネル |
DoS | 高 | ネットワーク サブシステム |
CVE-2017-6346 | A-37897645 アップストリーム カーネル |
EoP | 高 | Linux カーネル |
CVE-2017-5897 | A-37871211 アップストリーム カーネル |
ID | 高 | ネットワーク サブシステム |
CVE-2017-7495 | A-62198330 アップストリーム カーネル |
ID | 高 | ファイル システム |
CVE-2017-7616 | A-37751399 アップストリーム カーネル |
ID | 中 | Linux カーネル |
CVE-2017-12146 | A-35676417 アップストリーム カーネル |
EoP | 中 | Linux カーネル |
CVE-2017-0794 | A-35644812* | EoP | 中 | SCSI ドライバ |
MediaTek コンポーネント
MediaTek コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリによって特権プロセス内で任意のコードが実行されるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0795 | A-36198473* M-ALPS03361480 |
EoP | 高 | アクセサリ検出ドライバ |
CVE-2017-0796 | A-62458865* M-ALPS03353884 M-ALPS03353886 M-ALPS03353887 |
EoP | 高 | AUXADC ドライバ |
CVE-2017-0797 | A-62459766* M-ALPS03353854 |
EoP | 高 | アクセサリ検出ドライバ |
CVE-2017-0798 | A-36100671* M-ALPS03365532 |
EoP | 高 | カーネル |
CVE-2017-0799 | A-36731602* M-ALPS03342072 |
EoP | 高 | Lastbus |
CVE-2017-0800 | A-37683975* M-ALPS03302988 |
EoP | 高 | TEEI |
CVE-2017-0801 | A-38447970* M-ALPS03337980 |
EoP | 高 | LibMtkOmxVdec |
CVE-2017-0802 | A-36232120* M-ALPS03384818 |
EoP | 中 | カーネル |
CVE-2017-0803 | A-36136137* M-ALPS03361477 |
EoP | 中 | アクセサリ検出ドライバ |
CVE-2017-0804 | A-36274676* M-ALPS03361487 |
EoP | 中 | MMC ドライバ |
Qualcomm コンポーネント
メディア フレームワークの最も重大な脆弱性により、リモートの攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、特権プロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-11041 | A-36130225* QC-CR#2053101 |
RCE | 重大 | LibOmxVenc |
CVE-2017-10996 | A-38198574 QC-CR#901529 |
ID | 高 | Linux カーネル |
CVE-2017-9725 | A-38195738 QC-CR#896659 |
EoP | 高 | メモリ サブシステム |
CVE-2017-9724 | A-38196929 QC-CR#863303 |
EoP | 高 | Linux カーネル |
CVE-2017-8278 | A-62379474 QC-CR#2013236 |
EoP | 高 | オーディオ ドライバ |
CVE-2017-10999 | A-36490777* QC-CR#2010713 |
EoP | 中 | IPA ドライバ |
CVE-2017-11001 | A-36815555* QC-CR#2051433 |
ID | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-11002 | A-37712167* QC-CR#2058452 QC-CR#2054690 QC-CR#2058455 |
ID | 中 | Wi-Fi ドライバ |
CVE-2017-8250 | A-62379051 QC-CR#2003924 |
EoP | 中 | GPU ドライバ |
CVE-2017-9677 | A-62379475 QC-CR#2022953 |
EoP | 中 | オーディオ ドライバ |
CVE-2017-10998 | A-38195131 QC-CR#108461 |
EoP | 中 | オーディオ ドライバ |
CVE-2017-9676 | A-62378596 QC-CR#2016517 |
ID | 中 | ファイル システム |
CVE-2017-8280 | A-62377236 QC-CR#2015858 |
EoP | 中 | WLAN ドライバ |
CVE-2017-8251 | A-62379525 QC-CR#2006015 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-10997 | A-33039685* QC-CR#1103077 |
EoP | 中 | PCI ドライバ |
CVE-2017-11000 | A-36136563* QC-CR#2031677 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8247 | A-62378684 QC-CR#2023513 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-9720 | A-36264696* QC-CR#2041066 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8277 | A-62378788 QC-CR#2009047 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2017-8281 | A-62378232 QC-CR#2015892 |
ID | 中 | 車載マルチメディア |
CVE-2017-11040 | A-37567102* QC-CR#2038166 |
ID | 中 | ビデオドライバ |
Google 端末のアップデート
Google 端末の最新の無線(OTA)アップデートとファームウェア イメージのセキュリティ パッチレベルについて、次の表に示します。Google 端末の OTA には、追加アップデートが含まれている場合があります。Google デバイスのファームウェア イメージは、Google デベロッパー サイトで入手できます。
Google デバイス | セキュリティ パッチレベル |
---|---|
Pixel、Pixel XL | 2017-09-05 |
Nexus 5X | 2017-09-05 |
Nexus 6 | 2017-09-05 |
Nexus 6P | 2017-09-05 |
Nexus 9 | 2017-09-05 |
Nexus Player | 2017-09-05 |
Pixel C | 2017-09-05 |
謝辞
調査にご協力くださった下記の皆様方に感謝いたします(敬称略)。
CVE | 調査協力者 |
---|---|
CVE-2017-11000 | Alibaba Mobile Security Group の Baozeng Ding(@sploving)、Chengming Yang、Yang Song |
CVE-2017-0781、CVE-2017-0782、CVE-2017-0783、CVE-2017-0785 | Armis, Inc.(https://armis.com)の Ben Seri、Gregory Vishnepolsky |
CVE-2017-0800、CVE-2017-0798 | Alibaba Mobile Security Group の Chengming Yang、Baozeng Ding、Yang Song |
CVE-2017-0765 | C0RE Team の Chi Zhang、Mingjian Zhou(@Mingjian_Zhou)、Xuxian Jiang |
CVE-2017-0758 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. Chengdu Security Response Center の Chong Wang、金哲(Zhe Jin) |
CVE-2017-0752 | Palo Alto Networks の Cong Zheng(@shellcong)、Wenjun Hu、Xiao Zhang、Zhi Xu |
CVE-2017-0801 | C0RE Team の Dacheng Shao、Mingjian Zhou(@Mingjian_Zhou)、Xuxian Jiang |
CVE-2017-0755 | Alibaba Mobile Security Team(weibo: Vinc3nt4H)の Dawei Peng |
CVE-2017-0775、CVE-2017-0774、CVE-2017-0771 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. Alpha Team の Elphet、Gong Guang |
CVE-2017-0784 | MS509Team の En He(@heeeeen4x)、Bo Liu |
CVE-2017-10997 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. IceSword Lab の Gengjia Chen(@chengjia4574)、pjf |
CVE-2017-0786、CVE-2017-0792、CVE-2017-0791、CVE-2017-0790、CVE-2017-0789、CVE-2017-0788、CVE-2017-0787 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. Alpha Team の Hao Chen、Guang Gong |
CVE-2017-0802 | Shellphish Grill Team の Jake Corina(@JakeCorina) |
CVE-2017-0780 | Trend Micro の Jason Gu、Seven Shen |
CVE-2017-0769 | C0RE Team の Mingjian Zhou(@Mingjian_Zhou)、Dacheng Shao、Xuxian Jiang |
CVE-2017-0794、CVE-2017-9720、CVE-2017-11001、CVE-2017-10999、CVE-2017-0766 | Baidu X-Lab(百度安全实验室) の Pengfei Ding(丁鹏飞)、Chenfu Bao(包沉浮)、Lenx Wei(韦韬) |
CVE-2017-0772 | Trend Micro の Seven Shen |
CVE-2017-0757 | Vasily Vasiliev |
CVE-2017-0768、CVE-2017-0779 | C0RE Team の Wenke Dou、Mingjian Zhou(@Mingjian_Zhou)、Xuxian Jiang |
CVE-2017-0759 | Alibaba Inc. の Weichao Sun |
CVE-2017-0796 | Alibaba Mobile Security Group の Xiangqian Zhang、Chengming Yang、Baozeng Ding、Yang Song |
CVE-2017-0753 | Qihoo360 Qex Team の Yangkang(@dnpushme)、hujianfei |
CVE-2017-12146 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. IceSword Lab の Yonggang Guo(@guoygang) |
CVE-2017-0767 | Tencent の Xuanwu Lab の Yongke Wang、Yuebin Sun |
CVE-2017-0804、CVE-2017-0803、CVE-2017-0799、CVE-2017-0795 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd Vulpecker Team の Yu Pan、Yang Dai |
CVE-2017-0760 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. Chengdu Security Response Center の Zinuo Han、金哲(Zhe Jin) |
CVE-2017-0764、CVE-2017-0761、CVE-2017-0776、CVE-2017-0777、CVE-2017-0778 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. Chengdu Security Response Center の Zinuo Han |
一般的な質問と回答
上記の公開情報に対する一般的な質問とその回答は以下のとおりです。
1. 上記の問題に対処するようにデバイスが更新されているかどうかを確かめるには、どうすればよいですか?
デバイスのセキュリティ パッチレベルを確認する方法については、Pixel および Nexus のアップデート スケジュールに記載されている手順をご覧ください。
- セキュリティ パッチレベル 2017-09-01 以降では、セキュリティ パッチレベル 2017-09-01 に関連するすべての問題に対処しています。
- セキュリティ パッチレベル 2017-09-05 以降では、セキュリティ パッチレベル 2017-09-05 以前のすべてのパッチレベルに関連するすべての問題に対処しています。
デバイス メーカーは、こうしたアップデートを組み込む場合、パッチレベル文字列を以下のとおり設定する必要があります。
- [ro.build.version.security_patch]:[2017-09-01]
- [ro.build.version.security_patch]:[2017-09-05]
2. この公開情報に 2 つのセキュリティ パッチレベルがあるのはなぜですか?
この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチレベルを定義しています。これは、すべての Android デバイスにまたがる同様の脆弱性をひとまとめにして、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。Android パートナーには、この公開情報に掲載されている問題をすべて修正し、最新のセキュリティ パッチレベルを使用することが推奨されています。
- セキュリティ パッチレベル 2017-09-01 を使用する端末には、そのセキュリティ パッチレベルに関連するすべての問題と、それ以前のセキュリティに関する公開情報で報告されたすべての問題の修正を組み込む必要があります。
- 2017-09-05 以降のセキュリティ パッチレベルを使用する端末には、今回(およびそれ以前)のセキュリティに関する公開情報に掲載された、該当するすべてのパッチを組み込む必要があります。
パートナーには、対処するすべての問題の修正を 1 つのアップデートにまとめて提供することが推奨されています。
3. 「タイプ」列の項目はどういう意味ですか?
脆弱性の詳細の表で「タイプ」列に記載した項目は、セキュリティの脆弱性の分類を示しています。
略語 | 定義 |
---|---|
RCE | リモートコード実行 |
EoP | 権限昇格 |
ID | 情報開示 |
DoS | サービス拒否 |
なし | 該当する分類なし |
4. 「参照」列の項目はどういう意味ですか?
脆弱性の詳細の表で「参照」列に記載されている内容には、参照の値が属している組織を示した接頭辞が含まれている場合があります。
接頭辞 | 参照 |
---|---|
A- | Android バグ ID |
QC- | Qualcomm の参照番号 |
M- | MediaTek の参照番号 |
N- | NVIDIA の参照番号 |
B- | Broadcom の参照番号 |
5. 「参照」列の Android バグ ID の横にある「*」はどういう意味ですか?
公開されていない問題には、「参照」列の Android バグ ID の横に「*」を付けています。この問題のアップデートは、Google デベロッパー サイトから入手できる Nexus デバイス用最新バイナリ ドライバに通常含まれています。
バージョン
バージョン | 日付 | メモ |
---|---|---|
1.0 | 2017 年 9 月 5 日 | 情報公開 |
1.1 | 2017 年 9 月 12 日 | 業界基準に即した情報開示の一環として CVE-2017-0781、CVE-2017-0782、CVE-2017-0783、CVE-2017-0785 の詳細情報を追加 |
1.2 | 2017 年 9 月 13 日 | 公開情報を改訂し AOSP リンクを追加 |
1.3 | 2017 年 9 月 25 日 | 業界基準に即した情報開示の一環として CVE-2017-11120、CVE-2017-11121 の詳細情報を追加 |
1.4 | 2017 年 9 月 28 日 | CVE-2017-11001 のベンダー参照を更新 |