サポートされているシステム プロパティ

このページでは、VHAL でサポートされているシステム プロパティの一覧を示します。VHAL でサポートされているプロパティは、以下のリストのシステム プロパティかベンダー プロパティのいずれかです。Android 14 以降では、プロパティ定義は hardware/interfaces/automotive/vehicle/aidl_property/android/hardware/automotive/vehicle/VehicleProperty.aidl で定義されます。

プロパティ定義は AIDL インターフェース(android.hardware.automotive.vehicle.property)で定義されています。これは、VHAL インターフェース(android.hardware.automotive.vehicle)とは別のものです。VHAL 実装と VHAL クライアントは両方のインターフェースを使用する必要があります。

自動生成アクセスモードと変更モード

Android 14 以降では、VHAL 実装をサポートするために、自動生成の C++ ヘッダー ファイルと、システム プロパティの許可済み変更モードまたはアクセスモードを使用した Java クラスファイルを提供しています。ベンダー VHAL 実装は、プロパティ構成が仕様を遵守したものとなるように、これらを使用できます。

ADAPTIVE_CRUISE_CONTROL_LEAD_VEHICLE_MEASURED_DISTANCE

アダプティブ クルーズ コントロール(ACC)またはプレディクティブ クルーズ コントロール(PCC)の使用時の先行車両との測定距離。先行車両の最後部から ACC 車両の最前部までの測定距離をミリメートル単位で返します。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32Value は、0 である必要があります。maxInt32Value には距離センサーがサポートできる最大の範囲を入力する必要があります。この値は非負である必要があります。

先行車両が検出されない場合(先行車両が存在しない、またはセンサーで検出できないほど離れている場合)は、このプロパティは StatusCode.NOT_AVAILABLE を返す必要があります。

CC が無効になっているために(たとえば StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED が false の場合)このプロパティが利用できない場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED を返す必要があります。CRUISE_CONTROL_STATE が実装されており、状態が ErrorState 値に設定されている場合、このプロパティは ErrorState 値に一致する StatusCode を返す必要があります。たとえば、CRUISE_CONTROL_STATEErrorState#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW に設定されている場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW を返す必要があります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLIMETER
リリース: Android 14

ADAPTIVE_CRUISE_CONTROL_TARGET_TIME_GAP

ACC または PCC の現在の目標時間差(ミリ秒単位)。このプロパティでは先行車両との目標時間差を指定する必要があります。この差は、先行車両の最後部から ACC 車両の最前部までの距離を移動する時間と定義されます。先行車両からの実際の時間差は、この値を上回ることもあれば下回ることもあります。

目標時間差に設定可能な値を configArray に昇順で指定する必要があります。すべての値は正の値である必要があります。プロパティが書き込み可能な場合は、すべての値が書き込み可能である必要があります。CC が無効になっているために(たとえば CRUISE_CONTROL_ENABLED が false の場合)このプロパティが利用できない場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED を返す必要があります。

CRUISE_CONTROL_STATE が実装されており、状態が ErrorState 値に設定されている場合、このプロパティは ErrorState 値に一致する StatusCode を返す必要があります。たとえば、CRUISE_CONTROL_STATEErrorState#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW に設定されている場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW を返す必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLI_SECS
リリース: Android 14

ABS_ACTIVE

自動ブレーキ システム(ABS)の作動。ABS が作動している場合は true に設定し、ABS がオフになっている場合は false にリセットします。このプロパティは ABS システムのリアルタイムの状態に基づいて断続的に設定(パルス)されることがあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

ANDROID_EPOCH_TIME

エポック時間としてエンコードされた現在の日付と時刻(ミリ秒単位)。この値は 1970 年 1 月 1 日(協定世界時)からの経過ミリ秒数を表します。

この値は 1970 年 1 月 1 日(協定世界時)からの経過ミリ秒数を表します。VHAL がこのプロパティをサポートしてる場合、CarServices は VHAL に Android のシステム時刻を伝えるためにこの値の WRITE を行います。これは他の車両システム(ダッシュボード上の時計)を Android の時刻と同期させる場合に便利です。

AAOS は起動中に 1 度このプロパティに WRITE を行い、その後はタイムソースの変更が伝播された場合にのみ WRITE を行います。AAOS は正しい VehiclePropValue.timestamp を入力します。AAOS は自然な時間の経過の更新を送信しません。int64Values[0] = 指定された Unix 時間(ミリ秒)。

プロパティがスタックを通じて伝播されるまで 0 ミリ秒以上かかる場合があり、タイムスタンプ付きのプロパティがあれば時間のドリフトを減らせます。つまりプロパティへのすべての WRITE では、タイプスタンプを使用してこのドリフトを無効にできます。

drift = elapsedTime - PropValue.timestamp effectiveTime = PropValue.value.int64Values[0] + drift

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLI_SECS
リリース: Android 13

AP_POWER_BOOTUP_REASON

現在の電源オン状態の起動理由を報告するプロパティ。これは電源がオフになるまでの間変化しない STATIC プロパティです。たとえば、ドアロック解除により自動的に電源がオンになった後にユーザーが電源ボタンを押しても、起動理由は VehicleApPowerBootupReason#USER_UNLOCK のままである必要があります。int32Values[0]VehicleApPowerBootupReason である必要があります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

AP_POWER_STATE_REPORT

アプリ プロセッサの電源状態を報告するプロパティ。AP の電源状態が別の電源コントローラによって制御されていると想定しています。

  • int32Values[0] VehicleApPowerStateReport 列挙値
  • int32Values[1] 起動までの時間(ミリ秒)(必要に応じて。不要であれば 0)

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

AP_POWER_STATE_REQ

アプリ プロセッサの電源状態を制御するプロパティ。AP の電源状態が別の電源コントローラによって制御されていると想定しています。構成情報については、VehiclePropConfig.configArray は値を VehicleApPowerStateConfigFlag に組み合わせるビットフラグを持つ必要があります。

  • int32Values[0] VehicleApPowerStateReq 列挙値
  • int32Values[1] 各状態に関連する追加のパラメータ。使用しない場合は 0。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_ENABLED

自動緊急ブレーキ(AEB)を有効または無効にします。true に設定すると AEB が有効になり、false に設定すると AEB が無効になります。AEB を有効にすると車両の ADAS システムがオンになり、衝突を防止するためにモニタリングを行います。このプロパティは高速での用途にのみ適用する必要があります。低速での自動緊急ブレーキを有効にするには、LOW_SPEED_AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_ENABLED を使用する必要があります。

通常、AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_ENABLED は常に true または false を返します。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_STATE

自動緊急ブレーキ(AEB)の状態。AEB の現在の状態を返します。このプロパティは、常に AutomaticEmergencyBrakingState または ErrorState で定義される有効な状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。このプロパティは高速での用途にのみ適用する必要があります。低速での自動緊急ブレーキの状態を表示するには、LOW_SPEED_AUTOMATIC_EMERGENCY_BRAKING_STATE を使用する必要があります。

AEB にブレーキを作動させる前の前方衝突警告が含まれている場合は、その警告は前方衝突警告(FCW)プロパティを通じて表示する必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、AutomaticEmergencyBrakingState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、StatusCode#VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: ForwardCollisionWarningState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

BLIND_SPOT_WARNING_ENABLED

ブラインド スポット警告(BSW)を有効または無効にします。true に設定すると BSW が有効になり、false に設定すると BSW が無効になります。BSW を有効にすると車両の ADAS システムがオンになり、車両のブラインド スポットにある物体をモニタリングします。

通常、BLIND_SPOT_WARNING_ENABLED は常に true または false を返します。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を BLIND_SPOT_WARNING_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

BLIND_SPOT_WARNING_STATE

ブラインド スポット警告(BSW)の状態。BSW の現在の状態を返します。このプロパティは、常に BlindSpotWarningState または ErrorState で定義される有効な状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。

サポートされている各エリア ID では、BlindSpotWarningState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、StatusCode#VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: BlindSpotWarningState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

CABIN_LIGHTS_STATE

キャビンライトの状態を返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CABIN_LIGHTS_SWITCH

キャビンライトのスイッチ。キャビンライトを制御する物理的なスイッチの位置。これは、ドアが開いている、または音声コマンドが理由でライトが点灯している場合は、CABIN_LIGHTS_STATE とは異なる場合があります。たとえば、スイッチがオフまたは自動の位置にある場合などです。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CLUSTER_DISPLAY_STATE

クラスタ ディスプレイの状態を変更します。

  • バウンド: クラスタのアクティビティをレンダリングするエリア。
  • インセット: アクティビティが重要な情報を置くべきではないエリア。

有効な値:

  • int32[0] オン、オフ: 0 - オフ、1 - オン、-1 - don't care
  • int32[1] 範囲 - 左: 正の数値 - ピクセル単位の左位置 -1 - don't care(すべてのバウンド フィールドを設定する必要があります)
  • int32[2] バウンド - 上: 「左」と同じ形式
  • int32[3] バウンド - 右: 「左」と同じ形式
  • int32[4] バウンド - 下: 「左」と同じ形式
  • int32[5] インセット - 左: 正の数値 - ピクセル単位の実際の左のインセット値 -1 - don't care(すべてのインセット フィールドを「don't care」に設定する必要があります)
  • int32[6] インセット - 上: 「左」と同じ形式
  • int32[7] インセット - 右: 「左」と同じ形式
  • int32[8] インセット - 下: 「左」と同じ形式

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CLUSTER_NAVIGATION_STATE

現在のナビゲーションの状態を知らせます。バイト: NavigationStateProto のシリアル化されたメッセージ。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型:
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CLUSTER_REPORT_STATE

現在のディスプレイの状態と ClusterUI の状態を報告します。ClusterHomeCLUSTER_SWITCH_UICLUSTER_DISPLAY_STATE を処理する際にこのメッセージを送信します。さらに、ClusterHome は初めて起動する際にこのメッセージを送信する必要があります。ClusterOS がこのメッセージを受け取り、内部的な期待値と差異があった場合には、状態を一致させるために CLUSTER_SWITCH_UICLUSTER_DISPLAY_STATE を再度送信する必要があります。

  • int32[0] オン / オフ: 0 - オフ、1 - オン
  • int32[1] バウンド - 左
  • int32[2] バウンド - 上
  • int32[3] バウンド - 右
  • int32[4] バウンド - 下
  • int32[5] インセット - 左
  • int32[6] インセット - 上
  • int32[7] インセット - 右
  • int32[8] インセット - 下
  • int32[9] 全画面またはメイン画面の ClusterUI のタイプ。0 は ClusterHome を示します。その他の値の後には OEM の定義が続きます。
  • int32[10] 2 つの UI が表示されている場合の、サブ画面の ClusterUI のタイプ。-1 はエリアがもう使用されていないことを示します。バイト: ClusterUI の可用性を示す配列。0 は利用不可、1 は利用可能であることを示します。たとえば、ある車両で OEM 定義の ClusterUI(HOME、MAPS、CALL など)がサポートされており、CALL UI はモバイル ネットワークが利用可能な場合にのみサポートされるとします。この場合、ネットワークが利用可能であれば [1 1 1] を送信し、ネットワークに接続されていない場合は [1 1 0] を送信します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CLUSTER_REQUEST_DISPLAY

ClusterUI を表示するようにクラスタ ディスプレイの状態の変更をリクエストします。現在のディスプレイの状態がオフの場合、ClusterHome がこのメッセージを ClusterOS に送信してディスプレイをオンにし、特定の ClusterUI を表示するようリクエストします。ClusterOS は CLUSTER_DISPLAY_STATE を使用して応答します。

  • int32 表示する ClusterUI のタイプ

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CLUSTER_SWITCH_UI

クラスタ ディスプレイで ClusterUI を起動します。

  • int32 表示する ClusterUI のタイプ。0 は ClusterHome(クラスタ ディスプレイのホーム画面)を示し、クラスタ ディスプレイのデフォルト UI とランチャー機能を提供します。その他の値は OEM の定義に沿います。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CREATE_USER

Android ユーザーが作成されると Android システムによって呼び出されます。HAL はこのプロパティを使用して同等のユーザーを作成できます。これは非同期リクエストです。Android は VehiclePropValue を設定してリクエストを行い、HAL はリクエストが成功したか失敗したかを示すプロパティの変更で応答する必要があります。失敗した場合、Android システムはユーザーを削除します。

リクエストの形式は CreateUserRequest で定義され、応答の形式は CreateUserResponse で定義されます。たとえば、システムに 2 人のユーザー(0 と 10)が存在し、3 人目のユーザー(一時的なゲスト)が作成された場合、リクエストは次のようになります。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 11 // 作成されたユーザーの Android ID
  • int32[2] 6 // 作成されたユーザーの Android のフラグ(一時的なゲスト)
  • int32[3] 10 // 現在のユーザー
  • int32[4] 0 // 現在のユーザーフラグ(なし)
  • int32[5] 3 // ユーザー数
  • int32[6] 0 // 最初のユーザー(ユーザー 0)
  • int32[7] 0 // ユーザーの最初のフラグ(なし)
  • int32[8] 10 // 2 人目のユーザー(ユーザー 10)
  • int32[9] 0 // ユーザーの 2 つ目のフラグ(なし)
  • int32[10] 11 // 3 人目のユーザー(ユーザー 11)
  • int32[11] 6 // 3 人目のユーザーのフラグ(一時的なゲスト)文字列: "ElGuesto" // 新規ユーザーの名前

リクエストが成功した場合、HAL は次を返します。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 1 // CreateUserStatus::SUCCESS

失敗した場合は次を返します。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 2 // CreateUserStatus::FAILURE 文字列: "D'OH!" //

ブラック ボックスを意味し、呼び出し元(設定 UI など)に渡され、適切な対応が取られます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CRITICALLY_LOW_TIRE_PRESSURE

このプロパティは各タイヤの空気圧の下限のしきい値を示します。タイヤの交換や修理のタイミングを示すものです。値は、TIRE_PRESSURE の minFloatValue の値以下にする必要があります。最小プロパティと最大プロパティ(minFloatValue および maxFloatValue)の値はこのプロパティには適用されません。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:KILOPASCAL
リリース: Android 13

CRUISE_CONTROL_COMMAND

WRITE クルーズ コントロール(CC)コマンド。サポートされている各コマンドの詳細については、CruiseControlCommand をご覧ください。グローバル エリア ID(0)の場合、CruiseControlState のすべての状態がサポートされていない限り、StatusCode#VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。このプロパティを通じて送信された、サポートされていないコマンドはいずれも StatusCode#INVALID_ARG を返す必要があります。CC が無効になっているために(たとえば CRUISE_CONTROL_ENABLED が false の場合)このプロパティが利用できない場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED を返す必要があります。CRUISE_CONTROL_STATE が実装されており、状態が ErrorState 値に設定されている場合、このプロパティは ErrorState 値に一致する StatusCode を返す必要があります。たとえば、CRUISE_CONTROL_STATEErrorState#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW に設定されている場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW を返す必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: CruiseControlCommand
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

CRUISE_CONTROL_ENABLED

クルーズ コントロール(CC)を有効または無効にします。true に設定すると CC が有効になり、false に設定すると CC が無効になります。このプロパティは CruiseControlType のすべてのフォームで共有されます。CC を有効にすると車両の ADAS システムがオンになり、コマンドへの応答を行います。通常、CRUISE_CONTROL_ENABLED は常に true または false を返します。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を CRUISE_CONTROL_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

CRUISE_CONTROL_STATE

クルーズ コントロール(CC)の現在の状態。このプロパティは CC の現在の状態を返します。通常、このプロパティは CruiseControlState または ErrorState で定義される有効な状態を返します。たとえば、なんらかの一時的な状態によってこの機能が利用できない場合、その情報が ErrorState を通じて伝達されます。グローバル エリア ID(0)の場合、CruiseControlState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState のすべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValue 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: CruiseControlState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

CRUISE_CONTROL_TARGET_SPEED

クルーズ コントロール(CC)の現在の目標速度。OEM はこのプロパティに minFloatValue と maxFloatValue を設定し、目標速度の最小値と最大値を定義する必要があります。値は非負である必要があります。maxFloatValue は目標速度の上限を示します。minFloatValue は目標速度の下限を示します。CC が無効になっているために(たとえば CRUISE_CONTROL_ENABLED が false の場合)このプロパティが利用できない場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED を返す必要があります。CRUISE_CONTROL_STATE が実装されており、状態が ErrorState 値に設定されている場合、このプロパティは ErrorState 値に一致する StatusCode を返す必要があります。たとえば、CRUISE_CONTROL_STATEErrorState#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW に設定されている場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW を返す必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:METER_PER_SEC
リリース: Android 14

CRUISE_CONTROL_TYPE

クルーズ コントロール(CC)の現在のタイプ。CRUISE_CONTROL_ENABLED が true の場合、このプロパティは現在有効になっている CC のタイプを返します(スタンダード CC、アダプティブ CC、プレディクティブなど)。通常、このプロパティは CruiseControlType または ErrorState で定義される有効な状態を返します。たとえば、なんらかの一時的な状態によってこの機能が利用できない場合、その情報が ErrorState を通じて伝達されます。グローバル エリア ID(0)の場合、CruiseControlType(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState のすべての状態がサポートされていない限り、StatusCode#VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。このプロパティに CruiseControlType#OTHER または ErrorStateWRITE を試行すると IllegalArgumentException がスローされます。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: CruiseControlType ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

CURRENT_GEAR

現在のギア。マニュアルではない場合、選択されたギアが現在のギアと一致しないことがあります。たとえば、選択されたギアが GEAR_DRIVE の場合、現在のギアは GEAR_1GEAR_2 などのいずれかとなり、トランスミッションが現在使用している実際のギアが反映されます。構成データの値はこの車両でサポートされているギアのリストを示す必要があります。たとえばオートマチック トランスミッションの構成データには {GEAR_NEUTRAL, GEAR_REVERSE, GEAR_PARK, GEAR_1, GEAR_2,...} が含まれている必要があり、マニュアル トランスミッションでは、リストは {GEAR_NEUTRAL, GEAR_REVERSE, GEAR_1, GEAR_2,...} である必要があります。このリストは、GEAR_SELECTION で報告されたサポートされているギアのリストと同じである必要はありません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleGear
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

CURRENT_POWER_POLICY

現在の電源ポリシーを VHAL レイヤに通知します。自動車の電源ポリシー サービスは、現在の電源ポリシーが変更された場合にこのプロパティを設定します。

string: "sample_policy_id" // power policy ID

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DISABLED_OPTIONAL_FEATURES

VHAL のオプション機能の無効化を許可します。このプロパティは無効化する必要があるオプション機能を報告します。システムの許可されたオプション機能はすべて車のサービスのオーバーレイ(config_allowed_optional_car_features)で宣言されます。このプロパティはオーバーレイで定義された機能の無効化を許可します。このプロパティがない場合、オーバーレイで宣言されたすべての機能が有効になります。値 READ には、無効化したすべての機能をカンマ(,)区切りで含める必要があります。たとえば、com.android.car.user.CarUserNoticeService,storage_monitoring です。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DISPLAY_BRIGHTNESS

ディスプレイの明るさを表すプロパティ。一部の車種ではすべてのディスプレイの明るさを 1 か所で制御しています。このプロパティはその制御の変化を共有します。ディスプレイの明るさを個別に制御する車種では PER_DISPLAY_BRIGHTNESS を使用する必要があります。DISPLAY_BRIGHTNESSPER_DISPLAY_BRIGHTNESS のいずれかのみを実装する必要があります。どちらも利用可能な場合は、AAOS により PER_DISPLAY_BRIGHTNESS が使用されます。書き込み可能な場合は、ユーザーが設定からディスプレイの明るさを変更した際に Android がこの値を設定できます。READ 専用の場合もユーザーは設定からディスプレイの明るさを変更できますが、他のディスプレイには反映されません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DISTANCE_DISPLAY_UNITS

ディスプレイの距離の単位。ユーザーに距離を表示するのに、車がどの単位を使用しているかを示します。マイル、メートル、キロメートルなどです。距離の単位は VehicleUnit で定義されます。VehiclePropConfig.configArray は、サポートされている距離の表示単位を示すのに使用されます。たとえば configArray[0] = METER configArray[1] = KILOMETER configArray[2] = MILE です。DISTANCE_DISPLAY_UNITS の更新により他の *_DISPLAY_UNITS プロパティの値に影響が出る場合は、その値も更新し、AAOS フレームワークにも通知する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: VehicleUnit
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DOOR_CHILD_LOCK_ENABLED

ドアのチャイルド ロック機能の有効化。ドアのチャイルド ロック機能が有効であれば true を返し、無効であれば false を返します。有効になっている場合、車内からはドアを開けられません。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

DOOR_LOCK

ドアロックが true であればドアがロックされています。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DOOR_MOVE

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ドアが開く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、ドアが閉じる際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。ドアが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。DOOR_MOVE の値が 0 であれば、現在は動作していないということです。

このプロパティは、特定の単位ではなく、動作の相対速度の指定の範囲を使用します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

DOOR_POS

ドアの位置。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value はドアが閉じていることを示します。minInt32Value は 0 である必要があります。maxInt32Value はドアが完全に開いていることを示します。値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、ドアが閉じている位置と完全に開いている位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対位置の指定の範囲を使用します。一部の車両(ミニバン)は電子制御でドアを開くことができるため、このプロパティへの WRITE が可能になっています。このプロパティは VehiclePropertyAccess READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

E~G

ELECTRONIC_TOLL_COLLECTION_CARD_STATUS

有料道路自動料金収受システムのカード ステータス。このプロパティは ETC カードのステータスを示します。車両に接続されている ETC カードをヘッドユニットが認識している場合、ELECTRONIC_TOLL_COLLECTION_CARD_TYPE がカードのステータスを提供します。それ以外の場合、このプロパティは UNAVAILABLE になります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: ElectronicTollCollectionCardStatus
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

ELECTRONIC_TOLL_COLLECTION_CARD_TYPE

有料道路自動料金収受システム(ETC)のカードタイプ。このプロパティは ETC カードのタイプを示します。車両に接続されている ETC カードをヘッドユニットが認識している場合、このプロパティは接続されているカードのタイプを返します。それ以外の場合、このプロパティは UNAVAILABLE になります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: ElectronicTollCollectionCardType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EMERGENCY_LANE_KEEP_ASSIST_ENABLED

緊急車線逸脱防止支援(E-LKA)の有効化または無効化。true に設定すると ELKA が有効になり、false に設定すると ELKA が無効になります。ELKA を有効にすると車両の ADAS システムがオンになり、運転者による安全でない車線の逸脱がないか監視します。安全でない操作が検出されると、ELKA が運転者に警告し、車両が元の車線から逸脱しないようにステアリング補正を適用します。通常、EMERGENCY_LANE_KEEP_ASSIST_ENABLED は常に true または false を返します。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を EMERGENCY_LANE_KEEP_ASSIST_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

EMERGENCY_LANE_KEEP_ASSIST_STATE

緊急車線逸脱防止支援(E-LKA)の状態。ELKA の現在の状態を返します。通常、このプロパティは EmergencyLaneKeepAssistState または ErrorState で定義される有効な状態を返します。たとえば、なんらかの一時的な状態によってこの機能が利用できない場合、その情報が ErrorState を通じて伝達されます。グローバル エリア ID(0)の場合、EmergencyLaneKeepAssistState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState のすべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: EmergencyLaneKeepAssistState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

ENGINE_COOLANT_TEMP

エンジン冷却水の温度。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:CELSIUS
リリース: Android 13

ENGINE_IDLE_AUTO_STOP_ENABLED

エンジンの自動アイドリング ストップ機能を示します。true の場合、エンジンを動かす必要がないときには自動的に停止し、必要になったら自動的に再始動する場合があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

ENGINE_OIL_LEVEL

エンジンオイルのレベル。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleOilLevel
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

ENGINE_OIL_TEMP

エンジンオイルの温度。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:CELSIUS
リリース: Android 13

ENGINE_RPM

1 分あたりのエンジン回転数(RPM)。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:RPM
リリース: Android 13

ENV_OUTSIDE_TEMPERATURE

外気温。このプロパティでは、車両の外の環境から読み取った温度を伝える必要があります。外気温を測定するセンサーが複数ある場合、このプロパティには、外部環境の温度を最もよく表すような、各読み出しの平均または意味のある加重平均を設定する必要があります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:CELSIUS
リリース: Android 13

EV_BATTERY_DISPLAY_UNITS

表示用の EV バッテリー単位。EV バッテリー情報をユーザーに表示するために車が使用している単位を示します。たとえば、ワット時(Wh)、キロワット時(kWh)、アンペア時(Ah)などです。VehiclePropConfig.configArray が、サポートされている電気エネルギー単位を示すために使用されます。各電気エネルギー単位は VehicleUnit で定義されます。以下に例を挙げます。

  configArray[0] = WATT_HOUR configArray[1] = AMPERE_HOURS configArray[2] = KILOWATT_HOUR

EV_BATTERY_DISPLAY_UNITS の更新が他の *_DISPLAY_UNITS プロパティの値に影響を与える場合は、それらの値を更新し、AAOS フレームワークに通知する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleUnit
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_BATTERY_INSTANTANEOUS_CHARGE_RATE

EV 即時充電速度(ミリワット単位)。正の値は、バッテリーが充電中であることを示します。負の値は、バッテリーが放電中であることを示します。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MW
リリース: Android 13

EV_BATTERY_LEVEL

EV かハイブリッドかにかかわらず、現在のバッテリー残量を返します。この値が EV_CURRENT_BATTERY_CAPACITY を超えることはありません。バッテリー残量(パーセンテージ)の計算には (EV_BATTERY_LEVEL, EV_CURRENT_BATTERY_CAPACITY)*100 を使用します。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:WH
リリース: Android 13

EV_BRAKE_REGENERATION_LEVEL

電気自動車の回生ブレーキレベル。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての値がサポートされている必要があります。minInt32Value は 0 にする必要があります。maxInt32Value は、ブレーキから回生されるエネルギーの最大量の設定を示します。minInt32Value は、回生ブレーキがない設定を示します。このプロパティは、EV_REGENERATIVE_BRAKING_STATE の粒度を細かくしたものです。OEM にとって EvRegenerativeBrakingState 状態では粒度が不十分な場合に、ユーザーがより具体的な回生ブレーキのレベルを設定できるようにするものです。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_CURRENT_DRAW_LIMIT

ユーザーが設定した充電の最大電流しきい値を示します。EvChargeState::configArray[0] は、車両で許される最大電流をアンペアで指定するために使用されます。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITEREAD
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:AMPERE
リリース: Android 13

EV_CHARGE_PERCENT_LIMIT

ユーザーが設定した最大充電率のしきい値を示します。ユーザーが設定した最大充電率のしきい値を示します。0 から 100 までの浮動小数点値を返します。有効な値を指定するために configArray が使用されます。たとえば、車両が [20, 40, 60, 80, 100] という充電率上限値をサポートしている場合、configArray は {20, 40, 60, 80, 100} にする必要があります。configArray が空の場合、0 から 100 までのすべての値を有効としなければなりません。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE,READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_PORT_CONNECTED

接続されている EV 充電ポート。車両に複数の充電ポートがある場合、このプロパティは、いずれかの充電ポートが接続されているときに true を返す必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_PORT_OPEN

開いている EV 充電ポート。車両に複数の充電ポートがある場合、このプロパティはいずれかの充電ポートが開いている場合に true を返す必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITEREAD
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_STATE

車両の充電状態 車両の現在の充電状態を返します。車両に 100 以外の目標充電率がある場合は、バッテリー残量がこの目標値に達したときに、このプロパティは EvChargeState::STATE_FULLY_CHARGED を返す必要があります。背景については EvChargeState::EV_CHARGE_PERCENT_LIMIT をご覧ください。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: EvChargeState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_SWITCH

EV バッテリーの充電の開始または停止。ユーザーが希望した設定。このプロパティを true に設定するとバッテリーの充電が始まり、false に設定すると充電が止まります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITEREAD
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_CHARGE_TIME_REMAINING

予想充電残り時間(秒単位)。車両が充電中でない場合は 0 を返します。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:SECS
リリース: Android 13

EV_CURRENT_BATTERY_CAPACITY

EV 車またはハイブリッド車の場合の現在の利用可能なバッテリー容量。EV 車かハイブリッド車の場合に、バッテリー容量の実際の値を返します。このプロパティは、バッテリーの経年変化や温度依存性などの要素を考慮に入れて、リアルタイムで使用可能なバッテリー容量を返します。INFO_EV_BATTERY_CAPACITY は新車時の通常のバッテリー容量を返すため、この値は INFO_EV_BATTERY_CAPACITY と異なる場合があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:WH
リリース: Android 14

EV_REGENERATIVE_BRAKING_STATE

車両の回生ブレーキまたはワンペダル ドライブの設定。車両の回生ブレーキ設定に関連する現在の設定を返します。OEM において EvRegenerativeBrakingState で提供される以外の設定が必要とされる場合、EV_BRAKE_REGENERATION_LEVEL プロパティを使用して、より詳しい情報を提供することができます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: EvRegenerativeBrakingState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EV_STOPPING_MODE

車両の現在の停止モードの特性を示します。グローバル エリア ID(0)の場合、EvStoppingMode のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。列挙値 EvStoppingMode は、将来拡張されて、他の状態が追加される可能性があります。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装するオプションがあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: EvStoppingMode
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

EVS_SERVICE_REQUEST

EVS サービスの有効化およびリクエスト。このプロパティは、EVS サービスのトリガー手段を提供します。VHAL は、Android に対して EVS サービスの開始または停止を要求する場合、このプロパティを使用する必要があります。

  • int32Values[0] EVS サービスのタイプ。この値は EvsServiceType 列挙型であり、その中の値である必要があります。
  • int32Values[1] EVS サービスの状態。この値は EvsServiceState 列挙型であり、その中の値である必要があります。

たとえば、リアビュー EVS サービスを有効にする場合、Android はこのプロパティの値を次のように設定します。

[EvsServiceType::REAR_VIEW, EvsServiceState::ON]

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

EXTERNAL_CAR_TIME

エポック時刻でエンコードした、車両の現在の日付と時刻の候補(ミリ秒単位)。この値は 1970 年 1 月 1 日(協定世界時)からの経過ミリ秒数を表します。このプロパティは CarTime の変化を Android に知らせます。このプロパティがサポートされている場合、VHAL は、このプロパティが読み取られたときに最も正確な現在の CarTime を返さなければなりません。そして、CarTime の値が変更されたときにはこのプロパティへの変更をパブリッシュしなければなりません。

自然な時間の経過以外の理由で CarTime が変化した場合、このプロパティの on-change イベントがパブリッシュされなければなりません(時間の差が 500ms 未満の場合、on-change イベントをトリガーすべきではありません)。Android は VHAL から時刻を取得するために、このプロパティを読み出し、サブスクライブします。これは、Android の時刻を他の車両システム(ダッシュボードの時計)と同期させる場合に便利です。int64Values[0] = 提供されたエポック時刻(ミリ秒単位) AAOS は、このプロパティの新しい値を受け取ったときに、ExternalTimeSuggestion を作成し、TimeDetectorService に送信します。

他により高い優先度の時刻源がない場合、Android はこれを使用してシステム時刻を設定します。時刻源の優先度を調整する方法や時刻の提案の処理方法(ジッター、ドリフト、最小分解能の扱われ方を含む)については、Time Detector Service に関するドキュメントをご覧ください。

drift = elapsedTime - PropValue.timestamp effectiveTime = PropValue.value.int64Values[0] + drift

このプロパティを、GNSS、NTP、テレフォニーなどのプロトコルを使用している ECU から時刻を取得するためには使用しないことを強く推奨します。これらのプロトコルは、すで Android でサポートされているため、このプロパティで VHAL を通じて通知を受けるのではなく、Android システムを使用することを推奨します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLI_SECS
リリース: Android 13

FOG_LIGHTS_STATE

フォグライトの状態。フォグライトの現在の状態を返します。以下のように実装する必要があります。

  • 車両にフロント フォグライトとリア フォグライトがあり、連動でのみ制御できる場合、FOG_LIGHTS_STATE を実装しなければなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_STATEREAR_FOG_LIGHTS_STATE は、実装してはなりません。
  • フロント フォグライトとリア フォグライトが独立でのみ制御できる場合、FOG_LIGHTS_STATE を実装してはなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_STATEREAR_FOG_LIGHTS_STATE を実装しなければなりません。
  • フロント フォグライトのみの場合、FOG_LIGHTS_STATEFRONT_FOG_LIGHTS_STATE のいずれか一方のみを実装しなければなりません。また、REAR_FOG_LIGHTS_STATE を実装してはなりません。
  • リア フォグライトのみの場合、FOG_LIGHTS_STATEREAR_FOG_LIGHTS_STATE のいずれか一方のみを実装しなければなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_STATE を実装してはなりません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FOG_LIGHTS_SWITCH

フォグライトのスイッチ。ユーザーが希望した設定。以下のように実装する必要があります。

  • 車両にフロント フォグライトとリア フォグライトの両方があり、フロント フォグライトとリア フォグライトが連動でのみ制御できる場合、FOG_LIGHTS_SWITCH を実装しなければなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_SWITCHREAR_FOG_LIGHTS_SWITCH は、実装してはなりません。
  • フロント フォグライトとリア フォグライトが独立でのみ制御できる場合、FOG_LIGHTS_SWITCH を実装してはなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_SWITCHREAR_FOG_LIGHTS_SWITCH を実装しなければなりません。
  • フロント フォグライトのみの場合、FOG_LIGHTS_SWITCHFRONT_FOG_LIGHTS_SWITCH のいずれか一方のみを実装しなければなりません。また、REAR_FOG_LIGHTS_SWITCH を実装してはなりません。
  • リア フォグライトのみの場合、FOG_LIGHTS_SWITCHREAR_FOG_LIGHTS_SWITCH のいずれか一方のみを実装しなければなりません。また、FRONT_FOG_LIGHTS_SWITCH を実装してはなりません。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FORWARD_COLLISION_WARNING_ENABLED

前方衝突警告(FCW)を有効化または無効化します。true に設定すると FCW が有効になり、false に設定すると FCW が無効になります。FCW が有効にされているときは、車両の ADAS システムをオンにし、衝突の可能性がないか監視するようにすべきです。通常、FORWARD_COLLISION_WARNING_ENABLED は常に true または false を返します。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を FORWARD_COLLISION_WARNING_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

FORWARD_COLLISION_WARNING_STATE

前方衝突警告(FCW)の状態。FCW の現在の状態を返します。このプロパティは、常に ForwardCollisionWarningState または ErrorState で定義される有効な状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。グローバル エリア ID(0)の場合、ForwardCollisionWarningState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: ForwardCollisionWarningState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

FRONT_FOG_LIGHTS_STATE

フロント フォグライトの状態。フロント フォグライトの現在の状態を返します。FOG_LIGHTS_STATE または FRONT_FOG_LIGHTS_STATE のいずれかのみを実装する必要があります。詳しくは FOG_LIGHTS_STATE に関するドキュメントをご覧ください。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FRONT_FOG_LIGHTS_SWITCH

フロント フォグライトのスイッチ。ユーザーが希望した設定。FOG_LIGHTS_SWITCH または FRONT_FOG_LIGHTS_SWITCH のいずれかのみを実装する必要があります。詳しくは FOG_LIGHTS_SWITCH に関するドキュメントをご覧ください。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FUEL_CONSUMPTION_UNITS_DISTANCE_OVER_VOLUME

表示用の燃費単位。燃費情報をユーザーに表示するために使用する単位のタイプを示します。 true は各単位が消費量あたりの距離(MPG など)であることを示します。false は各単位が距離あたりの消費量(L/100KM など)であることを示します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE VehiclePropertyAccess.READ として定義されますが、OEM は としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FUEL_DOOR_OPEN

給油口のドアの開き。このプロパティは、車両の給油口が開いているかどうかを伝えなければなりません。このプロパティは EV には適用されません。つまり、INFO_FUEL_TYPE に含まれているのが FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC のみの場合、このプロパティを実装してはなりません。EV の場合は EV_CHARGE_PORT_OPEN を実装してください。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FUEL_LEVEL

車両の燃料残量(ミリリットル単位)。このプロパティは、車両に現在残っている燃料の量を伝えなければなりません。このプロパティは、電気自動車には適用されません。つまり、INFO_FUEL_TYPE に含まれているのが FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC のみの場合、このプロパティを実装してはなりません。EV の場合、EV_BATTERY_LEVEL を実装してください。値が INFO_FUEL_CAPACITY を超えることはできません

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLILITER
リリース: Android 13

FUEL_LEVEL_LOW

燃料低下の警告。このプロパティは、ダッシュボードの燃料低下警告に対応します。FUEL_LEVEL_LOW が設定されたら、給油されるまでクリアすべきではありません。このプロパティで、車両のすべての燃料源を考慮に入れることができます。以下に例を挙げます。

  • ガソリン車: このプロパティはガソリン残量だけに基づきます。
  • バッテリー車: このプロパティはバッテリー残量だけに基づきます。
  • ハイブリッド車: このプロパティは、OEM の裁量でガソリン残量とバッテリー残量の組み合わせに基づいても構いません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

FUEL_VOLUME_DISPLAY_UNITS

表示用の燃料体積の単位。燃料体積をユーザーに表示するために車が使用している単位を示します。たとえば、リットルやガロンです。サポートされる燃料体積の表示単位を示すために、VehiclePropConfig.configArray が使用されます。体積の単位は VehicleUnit で定義されます。たとえば、configArray[0] = LITER configArray[1] = GALLON です。FUEL_VOLUME_DISPLAY_UNITS の更新により他の *_DISPLAY_UNITS プロパティの値に影響が出る場合は、その値も更新し、AAOS フレームワークにも通知する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleUnit
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

GEAR_SELECTION

ユーザーが選択したギア。構成データの値はこの車両でサポートされているギアのリストを示す必要があります。たとえばオートマチック トランスミッションの構成データには {GEAR_NEUTRAL, GEAR_REVERSE, GEAR_PARK, GEAR_DRIVE, GEAR_1, GEAR_2,...} が含まれている必要があり、マニュアル トランスミッションでは、リストは {GEAR_NEUTRAL, GEAR_REVERSE, GEAR_1, GEAR_2,...} である必要があります。必要に応じて特定のギア(マニュアル モードなど)を選択できるオートマチック トランスミッション車では、GEAR_SELECTION の値を、GEAR_DRIVE ではなく、運転者が選択した特定のギアに設定しなければなりません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleGear
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

GENERAL_SAFETY_REGULATION_COMPLIANCE_REQUIREMENT

EU の一般安全規則の準拠要件。一般安全規則の準拠が必要かどうかを示し、必要である場合は、要件の種類を返します。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: GsrComplianceRequirementType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

GLOVE_BOX_DOOR_POS

グローブ ボックスの扉の現在の位置を表すプロパティ。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、グローブ ボックスの扉が閉まっていることを示します。minInt32Value は 0 にする必要があります。maxInt32Value は、グローブ ボックスの扉が完全に開いている位置にあることを示します。値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、閉じている位置と完全に開いている位置の間の途中にあることを示します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対位置の指定の範囲を使用します。グローブ ボックスを使用することが意図されているシートとエリア ID が一致していなければなりません。たとえば、右前のダッシュボードにグローブ ボックスが埋め込まれている場合、エリア ID は SEAT_1_RIGHT になるべきです。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

GLOVE_BOX_LOCKED

グローブ ボックスのロックとロック解除。true の場合、グローブ ボックスはロックされています。false の場合、グローブ ボックスはロックされていません。グローブ ボックスを使用することが意図されているシートとエリア ID が一致していなければなりません。たとえば、右前のダッシュボードにグローブ ボックスが埋め込まれている場合、エリア ID は VehicleAreaSeat#ROW_1_RIGHT になるべきです。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

H~I

HANDS_ON_DETECTION_DRIVER_STATE

ハンズオン検出(HOD)によるドライバーの状態。ドライバーの手がハンドルに置かれているかどうかを返します。通常、このプロパティは HandsOnDetectionDriverState または ErrorState で定義される有効な状態を返します。たとえば、機能がなんらかの一時的な状態が原因で利用できない場合、その情報は ErrorState 経由で伝達されます。ドライバーの手がハンドルから離れている時間が長すぎるために、車からユーザーに警告を送りたい場合、HANDS_ON_DETECTION_WARNING 経由で警告が表示されます。グローバル エリア ID(0)の場合、HandsOnDetectionDriverState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方のすべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: HandsOnDetectionDriverState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

HANDS_ON_DETECTION_ENABLED

ハンズオン検出(HOD)の有効化または無効化。HOD を有効化するには true に、無効化するには false に設定します。HOD が有効になっている場合、車両内部のシステムによって、ドライバーの手がハンドル上にあることをモニタリングし、ドライバーの手がハンドルから離れた場合は警告を送信します。通常、HANDS_ON_DETECTION_ENABLED は常に true または false を返します。

なんらかの一時的な状態によりこの機能が使用できない場合、その情報は HANDS_ON_DETECTION_STATE プロパティの ErrorState 値を通して伝達される必要があります。このプロパティは、minInt32Value VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ のみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

HANDS_ON_DETECTION_WARNING

ハンズオン検出(HOD)の警告。ドライバーの手が長時間ハンドルから離れたことによる警告が、ドライバーに送信されたかどうかを返します。通常、このプロパティは HandsOnDetectionWarning または ErrorState で定義される有効状態を返します。たとえば、なんらかの一時的な状態によってこの機能が利用できない場合、その情報が ErrorState を通じて伝達されます。グローバル エリア ID(0)の場合、HandsOnDetectionWarning(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方のすべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: HandsOnDetectionWarning/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

HAZARD_LIGHTS_STATE

ハザードライトの状態。ハザードライトの現在の状態を返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HAZARD_LIGHTS_SWITCH

ハザードライト スイッチ。ユーザーが希望する設定。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HEADLIGHTS_STATE

ヘッドライトの状態。ヘッドライトの現在の状態を返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HEADLIGHTS_SWITCH

ヘッドライト スイッチ。ユーザーが希望する設定。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HIGH_BEAM_LIGHTS_STATE

ハイビーム ライトの状態。ハイビーム ライトの現在の状態を返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HIGH_BEAM_LIGHTS_SWITCH

ハイビーム ライト スイッチ。ユーザーが希望する設定。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_AC_ON

指定した areaId のエアコンのオンとオフ。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_ACTUAL_FAN_SPEED_RPM

ファンの実際の速度。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_AUTO_ON

オートエアコンのオンとオフ。true の場合、オートエアコンはオンです。false の場合、オートエアコンはオフです。車両がオートエアコンのオフを直接サポートしていない場合、OEM は VHAL 実装でロジックを追加して、HVAC_AUTO_ON を false に設定する必要があります。これにより、必要な HVAC 設定で間接的に HVAC_AUTO_ON をオフに変更します。これによってユーザーを混乱させないようにすることが推奨されます。OEM では、オートエアコンがオフのときに変更されたすべての設定をすべて以前の状態に戻す必要があります。こうすることで、HVAC_AUTO_ON がオフであるという結果のみが得られるようになるます。HVAC 設定を以前の設定に復元できない場合は、OEM は問題を最小限に抑える変更を実装する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_AUTO_RECIRC_ON

自動再循環のオンまたはオフ。自動再循環がオンになっているときに、車両が流入空気の質の低下を検知した場合、HVAC システムは自動的に再循環モードに切り替わる可能性があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_DEFROSTER

指定した窓のファンベースの曇り取り。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_DUAL_ON

隣り合うエリア間の温度の有効化。HVAC_DUAL_ON プロパティの AreaIDs には、連結が可能な HVAC_TEMPERATURE_SETAreaIDs の組み合わせを含むものとします。HVAC_TEMPERATURE_SETAreaIDs[a_1, a_2, ..., a_n] にマッピングされる場合で、HVAC_DUAL_ON を a_i と a_j と連結できる場合は、HVAC_DUAL_ON プロパティが [a_i | a_j] にマッピングされている必要があります。さらに、a_k と a_l を個別に連結することもできる場合は、HVAC_DUAL_ON が [a_i | a_j, a_k | a_l] にマッピングされている必要があります。たとえば、前部に 2 席(ROW_1_LEFTROW_1_RIGHT)、後部に 3 席(ROW_2_LEFT、ROW_2_CENTER、ROW_2_RIGHT)ある車の場合、温度制御装置は 2 つ(運転席側と助手席側)あり、任意で同期できます。これは、AreaIDs で次のように表すことができます。

HVAC_TEMPERATURE_SET > [ROW_1_LEFT | ROW_2_LEFT, ROW_1_RIGHT | ROW_2_CENTER | ROW_2_RIGHT]
HVAC_DUAL_ON > [ROW_1_LEFT | ROW_2_LEFT | ROW_1_RIGHT | ROW_2_CENTER | ROW_2_RIGHT]

プロパティが有効になっている場合、ECU は影響を受けるエリアの温度と同期させる必要があります。DUAL_ON パラメータをオンまたはオフにした副作用として変更されたパラメータは、いずれも VHAL への onPropertyEvent() コールバックを生成します。さらに、温度設定(運転席の温度など)によって別の温度(助手席の温度など)が変わる場合は、適切な onPropertyEvent() コールバックを生成する必要があります。

ユーザーが結合を解く温度変更をした場合(助手席の温度を個別に設定するなど)、VHAL が適切な onPropertyEvent() コールバック(HVAC_DUAL_ON = false and HVAC_TEMPERATURE_SET[AreaID] = xxx を含む)送信する必要があります。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_ELECTRIC_DEFROSTER_ON

電気デフロスターの状態。

このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_FAN_DIRECTION

ファンの方向設定。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleHvacFanDirection
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_FAN_DIRECTION_AVAILABLE

利用可能なファンの位置。これは、ゾーンで利用可能なファンの位置のビットマスクです。利用可能なファンの各方向がベクトルの個別のエントリで表されます。ファンの方向には、vehicle_hvac_fan_direction セットからの複数ビットがあることがあります。たとえば、一般的な車のファンの位置にはこのようなものがあります。

- FAN_DIRECTION_FACE (0x1) - FAN_DIRECTION_FLOOR (0x2) - FAN_DIRECTION_FACE | FAN_DIRECTION_FLOOR (0x3) - FAN_DIRECTION_DEFROST (0x4) - FAN_DIRECTION_FLOOR | FAN_DIRECTION_DEFROST (0x6)

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleHvacFanDirection
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_FAN_SPEED

ファンの速度設定。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

  • minInt32Value ファンの最低速度
  • maxInt32Value ファンの最高速度

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対速度の特定の範囲を使用します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_MAX_AC_ON

MAX AC のオンまたはオフ。MAX AC をオンにすると、ECU が吹き出し口の位置、ファン速度、温度などの要素を必要に応じて調整し、車内をできるだけ早く冷やします。MAX AC パラメータをオンまたはオフにする副作用として変更されるパラメータは、いずれも VHAL への onPropertyEvent() コールバックを生成します。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_MAX_DEFROST_ON

MAX DEFROST のオンとオフ。MAX DEFROST をオンにすると、ECU が吹き出し口の位置、ファン速度、温度などの要素を必要に応じて調整し、窓の曇りをできるだけ早く取ります。MAX DEFROST パラメータをオンまたはオフにした副作用として変更されるパラメータは、いずれも VHAL への onPropertyEvent() コールバックを生成します。HVAC_MAX_DEFROST_ONAreaIDs は、MAX DEFROST がそのエリアで制御可能であることを示します。たとえば、areaConfig.areaId = {ROW_1_LEFT | ROW_1_RIGHT}HVAC_MAX_DEFROST_ON が前部のみを制御できることを示します。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_POWER_ON

HVAC のグローバルな電源状態を表します。このプロパティを false に設定すると、個別の HVAC 機能を制御している一部のプロパティとサブシステムが UNAVAILABLE 状態としてマークされる場合があります。このプロパティを true に設定すると、個別の HVAC 機能を制御している一部のプロパティとサブシステムが AVAILABLE 状態としてマークされる場合があります(いずれかまたはすべてのプロパティがそれぞれの独自指標で UNAVAILABLE でない限り)。

HvacPower_DependentProperties は機能の有効化のために HVAC の電源を入れる必要があるプロパティです。一部の車では、たとえばエアコンを付けるために、まず HVAC の電源を入れる必要があります。VehiclePropConfig.configArrayHvacPower_DependentProperties リストを設定する必要があります。HvacPower_DependentProperties には VehicleArea:SEAT に関連付けられているプロパティのみを含めなければなりません。

HVAC_POWER_ON プロパティにマッピングする AreaID には、HvacPower_DependentProperties がマッピングされるすべての AreaIDs を含める必要があります。たとえば、自動車には以下の 2 つがあります。

  1. 前部の座席(ROW_1_LEFTROW_1_RIGHT)と後部の 3 席(ROW_2_LEFT、ROW_2_CENTER、ROW_2_RIGHT)。自動車全体の HVAC 機能(エアコン、温度など)は 1 つの HVAC 電源コントローラに依存しており、HVAC_POWER_ON は [ROW_1_LEFT | ROW_1_RIGHT | ROW_2_LEFT | ROW_2_CENTER | ROW_2_RIGHT] にマッピングされる必要があります。
  2. 1 列目の座席(ROW_1_LEFTROW_1_RIGHT)、2 列目の 3 席(ROW_2_LEFT, ROW_2_CENTER, ROW_2_RIGHT)、3 列目(ROW_3_LEFT, ROW_3_CENTER, ROW_3_RIGHT)。車の 1 列目に全体および車両後部の温度コントローラを個別に操作できる温度コントローラがある場合、HVAC_POWER_ON は、2 つの要素からなる配列にマッピングする必要があります。
    - ROW_1_LEFT | ROW_1_RIGHT - ROW_2_LEFT | ROW_2_CENTER | ROW_2_RIGHT | ROW_3_LEFT | ROW_3_CENTER | ROW_3_RIGHT
    

このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM には VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装するオプションがあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_RECIRC_ON

再循環のオンとオフ。車内への外気導入を制御します。再循環のオンとは、車内に流れる空気の流れのほとんどが車内で生じることを意味します。再循環のオフとは、車内に流れる空気の流れのほとんどが車外から入ってくることを意味します。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_SEAT_TEMPERATURE

座席の暖房と冷房。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。 maxInt32Value は、座席の暖房に設定できる最高温度を示します。車両が座席の冷房に対応していない限り、minInt32Value は 0 にする必要があります。冷房に対応している場合、minInt32Value は座席の冷房に設定できる最低温度を示します。このプロパティは、特定の単位ではなく、指定した相対温度設定の範囲を使用します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_SEAT_VENTILATION

シート ベンチレーション。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は 0 にする必要があります。maxInt32Value は、座席に設定できるベンチレーションの最大値を示します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、ベンチレーション設定の指定範囲を使用します。

HVAC アプリとアシスタントで使用して、シート ベンチレーションの状態を有効化、変更、読み取りできます。これは、座席の冷房とは異なります。冷房と同時にオンにすることも、またはしないこともできます。

このプロパティは >VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_SIDE_MIRROR_HEAT

サイドミラー ヒーター。値が大きい方が、サイドミラーの暖房レベルが高いことを表します。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。構成データには以下が含まれます。

  • maxInt32Value は、暖房レベルの最大値を表します。
  • minInt32Value は、0 でなければならず、これは暖房を使用しないことを示します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対的な温度設定の指定範囲を使用します。このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ として実装する方法もあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_STEERING_WHEEL_HEAT

ハンドルの暖房量と冷房量の設定。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ハンドルの暖房設定の最大値を示します。minInt32Value は、車がハンドルの冷房にも対応している場合を除き、0 にする必要があります。冷房に対応している場合は、minInt32Value はハンドルの冷房設定の最大値を示します。このプロパティは、特定の単位ではなく、暖房設定の指定範囲を使用します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_TEMPERATURE_CURRENT

HVAC の現在の温度。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:CELSIUS
リリース: Android 13

HVAC_TEMPERATURE_DISPLAY_UNITS

表示用の温度の単位。温度を摂氏と華氏のどちらで表示するのかを示します。VehiclePropConfig.configArray は、サポートされる温度表示の単位を示します。例: configArray[0] = CELSIUS configArray[1] = FAHRENHEIT。このパラメータは、システムにおける HVAC の温度表示に使用されることがあります。値は、VehicleUnit.CELSIUS または VehicleUnit.FAHRENHEIT のいずれかである必要があります。

HVAC_TEMPERATURE_DISPLAY_UNITS の更新が他の *_DISPLAY_UNITS プロパティの値に影響を与える場合は、それらの値を更新し、AAOS フレームワークに伝送する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleUnit
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HVAC_TEMPERATURE_SET

摂氏で設定される HVAC の設定温度。

VehicleAreaConfigminFloatValuemaxFloatValue を定義する必要があります。

  • minFloatValue は、摂氏での最低温度の設定です。
  • maxFloatValue は、摂氏での最高温度の設定です。

minFloatValuemaxFloatValue の間のすべての値がサポートされていない場合は、configArray を使用して設定できる有効な温度値を列挙します。また、これによって、車両の温度を摂氏から華氏(またはその逆)に変換するルックアップ テーブルも記述されます。車で標準単位の換算がサポートされていない場合は、configArray を定義する必要があります。

configArray の設定は次のとおりです。

  • configArray[0] [摂氏でサポートされている温度の下限] * 10
  • configArray[1] [摂氏でサポートされている温度の上限] * 10
  • configArray[2] [摂氏の増加単位] * 10
  • configArray[3] [華氏でサポートされている温度の下限] * 10
  • configArray[4] [華氏でサポートされている温度の上限] * 10
  • configArray[5] [華氏の増加単位] * 10

VehicleAreaConfigminFloatValuemaxFloatValue はそれぞれ configArray[0]configArray[1] と同じである必要があります。たとえば、車が温度値を華氏で [16.0, 16.5, 17.0 ,..., 28.0] in Celsius [60.5, 61.5, 62.5 ,..., 84.5] としてサポートしている場合、configArrayconfigArray = {160, 280, 5, 605, 845, 10} にする必要があります。

摂氏の増加率の華氏の増加率に対する比率は、1 度(摂氏)対 1.8 度(華氏)という実際の比率に近づけることをおすすめします。華氏のすべての値に対する摂氏のすべての値が 1 対 1 の関係でマッピングされるように configArray で定義する必要があります。configArray は、クライアントがこのプロパティの温度を摂氏から華氏に変換するために使用されます。また、これによってどの摂氏値を設定するとプロパティが希望するシステムの華氏値に達するのかをクライアントに知らせることができます。ECU に摂氏のすべての値と華氏のすべての値の 1 対 1 のマッピングがない場合、configArray は、1 対 1 のマッピングを有する摂氏の値と華氏の値のリストのみを定義する必要があります。

たとえば、ECU が摂氏の値は 16 から 28 まで、華氏の値は 60 から 85 までサポートする場合、1 増分あたり、1 つの可能な configArray は code>{160, 280, 10, 600, 840, 20} です。この場合、85 はサポートされていない温度となります。

有効値の間に設定された値は、最も近い有効値に丸める必要があります。車両に設定可能な温度値を決定し、摂氏と華氏間の値を変換する単純な方法を持ったアプリケーションを提供できるようにするため、OEM は HVAC_TEMPERATURE_VALUE_SUGGESTION 車両プロパティも実装するよう強くおすすめします。

このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:CELSIUS
リリース: Android 13

HVAC_TEMPERATURE_VALUE_SUGGESTION

HVAC の温度に設定する推奨値。

アプリケーションが摂氏または華氏でサポートされている温度の最も近い値を把握するのに役立つプロパティを実装します。

  • floatValues[0]: アプリが設定する温度のリクエストされた値。
  • floatValues[1]: floatValues[0] の単位。{VehicleUnit.CELSIUS, VehicleUnit.FAHRENHEIT} のいずれかにする必要があります。
  • floatValues[2]: OEM が摂氏で提示した値(この値はリクエストには含まれません)。
  • floatValues[3]: OEM が華氏で提示した値(この値はリクエストには含まれません)。

アプリケーションは、リクエストされた値とその値の単位を使用して set(VehiclePropValue propValue) を呼び出します。OEM は、onPropertyEvent() コールバックによって floatValues[2]floatValues[3] の推奨値を返す必要があります。推奨値は HVAC_TEMPERATURE_SET configArray から取得できる値と同じでなければなりません。つまり、推奨値と configArray の数値表は同じにする必要があります。

OEM は VHAL 実装にカスタム ロジックを追加して、HVAC ECU へのリクエストを回避することをおすすめします。ロジックは次のようにできます。摂氏から華氏に温度を変換するには:

// Given tempC and the configArray float minTempC = configArray[0] / 10.0; float temperatureIncrementCelsius = configArray[2] / 10.0; float minTempF = configArray[3] / 10.0; float temperatureIncrementFahrenheit = configArray[5] / 10.0; // Round to the closest increment int numIncrements = round((tempC - minTempC) / temperatureIncrementCelsius); tempF = temperatureIncrementFahrenheit * numIncrements + minTempF;

たとえば、ドライバーが音声アシストを使用して HVAC の温度を華氏 66.2 度に設定した場合。まず、アプリケーションは値 [66.2, (float)VehicleUnit.FAHRENHEIT,0,0] を使用してこのプロパティを設定します。OEM がユーザーからのリクエストに応じて、摂氏 19.0 度または華氏 66.5 度の設定を提示した場合、次に VHAL はプロパティ値 [66.2, (float)VehicleUnit.FAHRENHEIT, 19.0, 66.5] を使用してコールバックを生成する必要があります。音声アシストがそのコールバックを受け取ると、ユーザーに通知し、HVAC の温度を提示された値に設定します。

別の例として、アプリが HVC_TEMPERATURE_SET をクエリして現在の温度として摂氏 21 度という情報を受け取ったものの、アプリは車の UI に表示する値を華氏で知る必要があることもあります。この場合、アプリはプロパティを [21, (float)VehicleUnit.CELSIUS, 0, 0] に設定します。摂氏 21 度に対して OEM が提示した値が華氏 70 度の場合、VHAL はプロパティ値 [21, (float)VehicleUnit.CELSIUS, 21.0, 70.0] でコールバックを生成する必要があります。この場合、アプリは値が車の UI では華氏 70.0 度であることがわかります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HW_CUSTOM_INPUT

OEM パートナーのカスタム入力イベントを定義します。この入力イベントは、Android でサポートされていないイベントの伝播を希望する OEM パートナーが使用する必要があるものです。int32 値の配列によってのみ構成されています。Android プロパティは次のとおりです。

  • int32Values[0] このイベントを表す関数を特定する入力コード。有効なイベントタイプは CustomInputType.CUSTOM_EVENT_F1 によって最大 CustomInputType.CUSTOM_EVENT_F10 まで定義されます。このイベントタイプは OEM パートナーによって定義されるカスタム イベントを表します。
  • int32Values[1] VehicleDisplay で定義される対象のディスプレイの種類。特定のディスプレイに関連付けられていないイベントは VehicleDisplay#MAIN に送信する必要があります。
  • int32Values[2]: 繰り返しカウンタ。0 の場合、イベントは繰り返されません。1 以上の値は、このイベントが繰り返されている回数を示します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: CustomInputType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HW_KEY_INPUT

ハードウェア入力イベントを Android に送るプロパティ。

  • int32Values[0] VehicleHwKeyInputAction によって定義されるアクション
  • int32Values[1] キーコード。標準の Android キーコードを使用する必要があります
  • int32Values[2] VehicleDisplay で定義される対象のディスプレイ。特定のディスプレイに関連付けられていないイベントは VehicleDisplay#MAIN に送信する必要があります。
  • int32Values[3] (省略可)ティックの数。値は 1 以上にする必要があります。省略した場合、Android のデフォルトは 1 です。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

HW_KEY_INPUT_V2

ハードウェア入力イベントを Android に送るプロパティ。

  • int32array[0] VehicleDisplay で定義される対象のディスプレイ。例:
    VehicleDisplay::MAIN, VehicleDisplay::INSTRUMENT_CLUSTER, VehicleDisplay::AUX
  • int32array[1] キーコード。KEYCODE_HOMEKEYCODE_BACK などの標準の Android キーコードを使用する必要があります。
  • int32array[2] VehicleHwKeyInputAction で定義されるアクション。例:
    VehicleHwKeyInputAction::ACTION_UPVehicleHwKeyInputAction::ACTION_UP
  • int32array[3] イベントの繰り返しカウンタ。キーダウン イベントの場合、これは最初のダウンが 0 で始まり、そこから数え上げていく繰り返しのカウントです。キーアップ イベントの場合、これは常に 0 と同等です。
  • int64array[0] 前回の起動時から経過したダウンタイム(ナノ秒単位)。直近のキーダウン イベントの時間を示します。ダウンイベントの場合、これはダウンイベントのイベントタイムのことです。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

HW_MOTION_INPUT

ハードウェア入力イベントを Android に送るプロパティ。

  • int32array[0] VehicleDisplay で定義される対象のディスプレイ。例 :
    VehicleDisplay::MAIN, VehicleDisplay::INSTRUMENT_CLUSTERVehicleDisplay::AUX
  • int32array[1] VehicleHwMotionInputSource で定義される入力タイプ。例:
    VehicleHwMotionInputSource::SOURCE_KEYBOARDVehicleHwMotionInputSource::SOURCE_DPAD
  • int32array[2] VehicleHwMotionInputAction で定義されるアクション コード。例:
    VehicleHwMotionInputAction::ACTION_UPVehicleHwMotionInputAction::ACTION_DOWN
  • int32array[3] VehicleHwMotionButtonStateFlag で定義されるボタン状態フラグ。例:
    VehicleHwMotionButtonStateFlag::BUTTON_PRIMARYVehicleHwMotionButtonStateFlag::BUTTON_SECONDARY
  • int32array[4] ポインタ イベント カウント、N。N は正の整数にする必要があります。
  • int32array[5:5+N-1] ポインタ ID、長さ N
  • int32array[5+N:5+2*N-1] ツールタイプ、長さ N。VehicleHwMotionToolType で定義。例:
    VehicleHwMotionToolType::TOOL_TYPE_FINGERVehicleHwMotionToolType::TOOL_TYPE_STYLUS
  • floatArray[0:N-1] x データ、長さ N
  • floatArray[N:2*N-1] y データ、長さ N
  • floatArray[2*N:3*N-1] 圧力データ、長さ N
  • floatArray[3*N:4*N-1] サイズデータ、長さ N
  • int64array[0] ダウンタイム、起動時からの経過ナノ秒数。ユーザーが位置イベントのストリームを開始するために最初に押したときの時間を示します。ダウンイベントの場合、ダウンイベントのイベントタイムのことです。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

HW_ROTARY_INPUT

ハードウェア ロータリー イベントを Android に送るプロパティ。

  • int32Values[0] 回転されたロータリーノブを特定する RotaryInputType。
  • int32Values[1] デテント(クリック)数、時計回りが正、反時計回りが負。
  • int32Values[2] VehicleDisplay で定義される対象のディスプレイ。特定のディスプレイに関連付けられていないイベントは、VehicleDisplay#MAIN に送信する必要があります。
  • int32values[3 .. 3 + abs(number of detents) - 2] デテント数が 1 より大きいか -1 より小さい場合の、連続するデテントのペア間のナノ秒の差分。
  • VehiclePropValue.timestamp 回転が生じた時刻。最初にデテントの回転が生じた際に、デテントの数が 1 より大きいか -1 より小さい場合。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: RotaryInputType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

IGNITION_STATE

点火装置の状態を示します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleIgnitionState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_DRIVER_SEAT

ドライバーの座席の位置。VHAL 実装では areaId は無視する必要があります。VehicleArea:GLOBAL を使用します

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleAreaSeat
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_EV_BATTERY_CAPACITY

EV 車またはハイブリッド車のバッテリー公称容量。バッテリーの公称容量(EV またはハイブリッド)を返します。これは、車両が新車の場合に使用可能なバッテリーの総容量です。EV_CURRENT_BATTERY_CAPACITY は、バッテリーの経年変化や温度依存性などの要素を考慮に入れて、リアルタイムで使用可能なバッテリー容量を返すため、この値は EV_CURRENT_BATTERY_CAPACITY と異なることがあります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:WH
リリース: Android 13

INFO_EV_CONNECTOR_TYPE

この EV が使用する可能性のあるコネクタのリスト。車に複数の充電ポートがある場合、このプロパティは、その車の充電ポートの少なくとも 1 つで使用可能なコネクタタイプをすべて返す必要があります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: EvConnectorType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_EV_PORT_LOCATION

このプロパティでは、PortLocationType 列挙型を使用して、EV の充電ポートの場所を伝える必要があります。車両に複数のポートがある場合、このプロパティは最急速充電が可能なポートを返す必要があります。すべてのポートの場所を伝えるには、INFO_MULTI_EV_PORT_LOCATIONS を使用します。

EV ポートの場所: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: PortLocationType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_EXTERIOR_DIMENSIONS

車両の外寸。

  • 高さ: int32Values[0]
  • 長さ: int32Values[1]
  • 幅: int32Values[2]
  • 幅(ミラーを含む): int32Values[3]
  • ホイールベース(ミラーを含む): int32Values[4]
  • トレッド幅(フロント): int32Values[5]
  • トレッド幅(リア): int32Values[6]
  • 車輪回転直径: int32Values[7]

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLIMETER
リリース: Android 13

INFO_FUEL_CAPACITY

車両の燃料容量(ミリリットル単位)。このプロパティでは、車両に収容できる燃料の最大量(ミリリットル単位)を伝える必要があります。このプロパティは、電気自動車(EV)には適用されません。つまり、INFO_FUEL_TYPE に含まれているのが FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC のみの場合、INFO_FUEL_CAPACITY を実装してはなりません。EV の場合は、INFO_EV_BATTERY_CAPACITY を実装します。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLILITER
リリース: Android 13

INFO_FUEL_DOOR_LOCATION

給油口扉の位置。このプロパティでは、車両の給油口扉の位置を伝える必要があります。このプロパティは EV には適用されません。つまり、INFO_FUEL_TYPE に含まれているのが FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC のみの場合、このプロパティを実装してはなりません。EV の場合は、INFO_EV_PORT_LOCATION または INFO_MULTI_LOCATIONS を実装します。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: PortLocationType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_FUEL_TYPE

車両で使用できる燃料のリスト。FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC は、車両がプラグイン充電可能な場合にのみ含める必要があります。たとえば、フル ハイブリッド電気自動車(FHEV)には INFO_FUEL_TYPE の INT32_VEC 値として FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC を含めてはなりません。INFO_FUEL_TYPE は、このように入力することができます。

int32Values = { FuelType::FUEL_TYPE_UNLEADED }
一方、プラグイン ハイブリッド電気自動車(PHEV)はプラグイン充電式であり、FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRICINFO_FUEL_TYPE の INT32_VEC 値として含める必要があります。INFO_FUEL_TYPE は、int32Values = { FuelType::FUEL_TYPE_UNLEADED, FuelType::FUEL_TYPE_ELECTRIC } のように入力できます。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: FuelType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_MAKE

車両のメーカー。このプロパティでは、車両の公式ブランド名を伝える必要があります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_MODEL

車両のモデルこのプロパティでは、車両の公式モデル名を伝える必要があります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_MODEL_YEAR

グレゴリオ暦に基づいた車両のモデルの年式(「YYYY」形式)。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:YEAR
リリース: Android 13

INFO_MULTI_EV_PORT_LOCATIONS

複数の EV ポートの位置。車両に複数の EV ポートがある場合は、このプロパティを実装します。ポートの位置は、PortLocationType で定義されます。たとえば、ポートが左前に 1 つ、左後ろに 1 つある場合:

int32Values[0] = PortLocationType::FRONT_LEFT int32Values[1] = PortLocationType::REAR_LEFT

ポートが 1 つのみの車両の場合、このプロパティの値には 1 つの要素を記述します。1 つのポートの位置を記述するには、INFO-EV-PORT-LOCATION をご覧ください。

.

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: PortLocationType
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INFO_VIN

車両識別番号。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

INITIAL_USER_INFO

初期化中に使用する Android ユーザーを定義します。このプロパティは、Android システムによって初期化時に呼び出され、これにより HAL は開始する Android ユーザーを定義することができます。VehiclePropValue(InitialUserInfoRequest で定義済み)を設定すると、このリクエストが行われ、HAL はプロパティ変更イベント(InitialUserInfoResponse で定義済み)を使用して応答する必要があります。Android システムが定義した時刻の後に HAL が応答しない場合、Android システムは HAL が応答アクション InitialUserInfoResponseAction:DEFAULT を返した場合と同様に続行します。たとえば、初回起動時に要求される内容は次のようになります。

int32[0] 42  // request id (arbitrary number set by Android system)
int32[1] 1   // InitialUserInfoRequestType::FIRST_BOOT
int32[2] 0   // id of current user (usersInfo.currentUser.userId)
int32[3] 1   // flag of current user (usersInfo.currentUser.flags = SYSTEM)
int32[4] 1   // number of existing users (usersInfo.numberUsers);
int32[5] 0   // user #0  (usersInfo.existingUsers[0].userId)
int32[6] 1   // flags of user #0  (usersInfo.existingUsers[0].flags)
HAL がオーナーという管理者ユーザーを作成して応答する場合、応答は次のようになります。
int32[0] 42  // must match the request id from the request
int32[1] 2   // action = InitialUserInfoResponseAction::CREATE
int32[2] -10000  // userToSwitchOrCreate.userId (not used as user will be created)
int32[3] 8   // userToSwitchOrCreate.flags = ADMIN string: "||Owner" // userLocales + separator + userNameToCreate
文字列値は、|| で区切られた複数の値を表します。最初の値は、作成するユーザー用の(任意の)システムの言語 / 地域(この場合、空欄は Android のデフォルト値の使用を意味します)で、2 つ目の値は作成するユーザーの(任意の)名前(応答のタイプが InitialUserInfoResponseAction:CREATE の場合)となります。たとえば、en-US と pt-BR の言語 / 地域で同じオーナー ユーザーを作成するには、応答の文字列値は en-US,pt-BR||Owner となります。したがって、縦棒 1 本(|)は使用できますが、言語 / 地域にも名前にもそれぞれの値に縦棒を 2 本(||)含めることはできません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

J~R

LANE_CENTERING_ASSIST_COMMAND

車線維持支援(LCA)のコマンド。LCA を有効化および一時停止するコマンド。LaneCenteringAssistCommand からコマンド ACTIVATE が送信される場合、LANE_CENTERING_ASSIST_STATELaneCenteringAssistState#ACTIVATION_REQUESTED に設定する必要があります。ACTIVATE コマンドが成功すると、LANE_CENTERING_ASSIST_STATELaneCenteringAssistState#ACTIVATED に設定する必要があります。LaneCenteringAssistCommand からコマンド DEACTIVATE が成功すると、LANE_CENTERING_ASSIST_STATELaneCenteringAssistState#ENABLED に設定する必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、LaneCenteringAssistCommand のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。LCA が無効になっているために(たとえば、LANE_CENTERING_ASSIST_ENABLED が false)、このプロパティが利用できない場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_DISABLED を返す必要があります。LANE_CENTERING_ASSIST_STATE が実装されており、状態が ErrorState 値に設定されている場合、このプロパティは ErrorState 値に一致する StatusCode を返す必要があります。たとえば、LANE_CENTERING_ASSIST_STATEErrorState#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW に設定されている場合、このプロパティは StatusCode#NOT_AVAILABLE_SPEED_LOW を返す必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: LaneCenteringAssistCommand
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_CENTERING_ASSIST_ENABLED

車線維持支援(LCA)の有効化または無効化。LCA を有効化するには true、無効化するには false に設定します。LCA が有効な場合、車両の ADAS システムはオンになっており、ドライバーからのアクティベーション シグナルを待機しています。この機能が有効化されると、ADAS システムは車両が現在の車線の中央を維持するよう操縦します。

これは、不意にドライバーが車線区画線の方へ寄ったり、はみ出したりしないかをモニタリングする車線逸脱防止支援(LKA)とは異なります。意図しない車線の逸脱が検知されると、システムは車両を現在の車線に戻すようステアリング操作を適用します。通常、LANE_CENTERING_ASSIST_ENABLED は常に true または false を返す必要があります。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いまたは早いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を LANE_CENTERING_ASSIST_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_CENTERING_ASSIST_STATE

車線維持支援(LCA)の状態。LCA の現在の状態を返します。このプロパティは、常に LaneCenteringAssistState または ErrorState で定義される有効状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。

LCA に車線逸脱の警告が含まれる場合、この警告は車線逸脱警告(LDW)プロパティを通じて表示される必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、LaneCenteringAssistState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: LaneCenteringAssistState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_DEPARTURE_WARNING_ENABLED

車線逸脱警告(LDW)の有効化または無効化。LDW を有効化するには true、無効化するには false に設定します。LDW が有効な場合、車両の ADAS システムはオンになり、車両が車線境界線に近づいたり、超えたりしないかどうかをモニタリングし、超えた場合には警告が発出されます。

通常、LANE_DEPARTURE_WARNING_ENABLED は常に true または false を返す必要があります。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いまたは早いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を LANE_DEPARTURE_WARNING_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_DEPARTURE_WARNING_STATE

車線逸脱警告(LDW)の状態。LDW の現在の状態を返します。このプロパティは、常に LaneDepartureWarningState または ErrorState で定義される有効状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、LaneDepartureWarningState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: LaneDepartureWarningState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_KEEP_ASSIST_ENABLED

車線逸脱防止支援(LKA)の有効化または無効化。LKA を有効化するには true、無効化するには false に設定します。LKA が有効な場合、車両の ADAS システムはオンになり、不意にドライバーが車線区画線の方へ寄ったり、はみ出したりしないかをモニタリングします。意図しない車線の逸脱が検知されると、システムは車両を現在の車線に戻すようステアリング操作を適用します。これは、車線維持支援(LCA)とは異なります。有効時に、車両が現在の車線の中央を維持するよう継続的な操縦を適用します。

通常、LANE_KEEP_ASSIST_ENABLED は常に true または false を返す必要があります。なんらかの一時的な状態が原因で(車両速度が極端に遅いまたは早いなど)、この機能が利用できない場合、この情報を LANE_KEEP_ASSIST_STATE プロパティの ErrorState 値を通じて伝達する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LANE_KEEP_ASSIST_STATE

車線逸脱防止支援(LKA)の状態。LKA の現在の状態を返します。このプロパティは、常に LaneKeepAssistState または ErrorState で定義される有効状態を返す必要があります。StatusCode を通じてエラーを表示してはならず、代わりにサポートされているエラー状態を使用する必要があります。

LKA に車線逸脱警告が表示されてから修正操舵が適用された場合、その警告は車線逸脱警告(LDW)プロパティを通じて表示される必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、LaneKeepAssistState(非推奨の OTHER を含む)と ErrorState の両方ですべての状態がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: LaneKeepAssistState/ErrorState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

LOCATION_CHARACTERIZATION

位置情報の計算に使用される入力特性。このプロパティでは、GNSS HAL を通じて Android と共有される車両の位置情報を計算する際に、システムによってどのデータ入力およびセンサー入力(該当する場合)が検討されるかを示す必要があります。

値は、ビットフラグの集合を返す必要があります。ビットフラグは LocationCharacterization で定義されます。また、値には、ビットフラグの集合の中の DEAD_RECKONED または RAW_GNSS_ONLY のいずれかを厳密に含める必要があります。

このプロパティがサポートされていない場合は、GNSS HAL を通じて提供される GNSS 更新に追加のセンサー入力が融合されることはないと想定されます。ただし、GNSS HAL インターフェースで特に指定がない場合に限ります。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

MIRROR_AUTO_FOLD_ENABLED

ミラーの自動格納機能に対するプロパティを表します。このプロパティは、車両のサイドミラーを自動的に折りたたむ機能(車両の外に出てロックをかけると、自動的にミラーが内向きに折りたたまれる場合など)が有効なときに true となります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

MIRROR_AUTO_TILT_ENABLED

ミラーの自動角度調節機能に対するプロパティを表します。このプロパティは、自動的に車両のサイドミラーを傾ける機能(車両をバックさせる際に、自動的にミラーが下方向に傾く場合など)が有効な場合に true となります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

MIRROR_FOLD

ミラーの折りたたみ。true はミラーが折りたたまれることを示します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

MIRROR_LOCK

ミラーの固定。true は、ミラーの位置が固定されて変更できないことを示します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

MIRROR_Y_MOVE

ミラー Y 動作。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、ミラーが右方向へ傾く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、ミラーが左方向へ傾く際の最大動作速度を表します。

正か負のいずれか大きい方の絶対値がより速い動作速度を表します。ミラーが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。MIRROR_Y_MOVE の値が現時点で 0 の場合、現在動作が生じていないことを意味します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、動作の相対速度の指定の範囲を使用します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

MIRROR_Y_POS

ミラーの Y 位置。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、ミラーが最大限左方向に傾いていることを示します。

この値は、正の値であってはなりません。maxInt32Value は、ミラーが最大限右方向に傾いていることを示します。この値は、負の値であってはなりません。0 は、ミラーがいずれの方向にも傾いていないことを示します。

minInt32ValuemaxInt32Value の間の値は、左右の最大位置の間の移行状態を示します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対位置の指定の範囲を使用します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

MIRROR_Z_MOVE

ミラーの Z 動作。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、ミラーが上方向へ傾く際の最大動作速度を表します。minInt32Valueは、ミラーが下方向へ傾く際の最大動作速度を表します。正か負のいずれか大きい方の絶対値がより速い動作速度を表します。ミラーが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。MIRROR_Z_MOVE' の値が現時点で 0 の場合、現在動作が生じていないことを意味します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、動作の相対速度の指定の範囲を使用します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

MIRROR_Z_POS

ミラーの Z 位置。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、ミラーが完全に下方向に傾いていることを示します。この値は、正の値であってはなりません。maxInt32Value は、ミラーが完全に上方向に傾いていることを示します。この値は、負の値であってはなりません。0 は、ミラーがいずれの方向にも傾いていないことを示します。

minInt32ValuemaxInt32Value の間の値は、上下の最大位置の間の移行状態を示します。

このプロパティは、特定の単位ではなく、相対位置の指定の範囲を使用します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

NIGHT_MODE

true は、夜間モードセンサーが車室内の環境が薄暗いことを検知したことを示します。プラットフォームではこの機能を、暗いまたは薄暗い環境での視認性を高める適切な UI の有効化などに使用できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

OBD2_FREEZE_FRAME

障害が発生して検知されたときに入手できる OBD2 センサーの値のスナップショットを報告します。configArray は、OBD2_LIVE_FRAME に対して定義されたものと同じ意味で提供する必要があります。

このプロパティの値は、OBD2_LIVE_FRAME と同様の方法で解釈されることになっています。ただし例外があり、stringValue フィールドには空でないトラブルシューティング診断コード(DTC)が含まれる場合があります。

このプロパティの IVehicle#get リクエストには、int64Values[0] の値を指定する必要があります。これは、取得するフリーズ フレームのタイムスタンプとして解釈されます。タイムスタンプのリストは、OBD2_FREEZE_FRAME_INFO の IVehicle#get によって取得できます。

特定のタイムスタンプで利用可能なフリーズ フレームがない場合は、実装によって NOT_AVAILABLE の応答を返す必要があります。車両のフリーズ フレームのストレージには制限がある場合があるため、フレーム リクエストは、関連付けられているタイムスタンプが OBD2_FREEZE_FRAME_INFO を通じて最近取得したものであっても NOT_AVAILABLE で応答することが可能です。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

OBD2_FREEZE_FRAME_CLEAR

フリーズ フレーム クリア。障害が発生し、検知された時点で利用可能な OBD2 センサーの値のスナップショットを報告します。configArray は、OBD2_LIVE_FRAME に対して定義されたものと同じものを指定する必要があります。

このプロパティの値は、OBD2_LIVE_FRAME と同様の方法で解釈されることになっています。ただし例外があり、stringValue フィールドには空でないトラブルシューティング診断コード(DTC)が含まれる場合があります。

このプロパティの IVehicle#get リクエストは、int64Values[0] の値を指定する必要があります。これは、取得するフリーズ フレームのタイムスタンプとして解釈されます。タイムスタンプのリストは、OBD2_FREEZE_FRAME_INFO の IVehicle#get によって取得できます。

特定のタイムスタンプで利用可能なフリーズ フレームがない場合は、実装によって NOT_AVAILABLE の応答を返す必要があります。車両のフリーズ フレームのストレージには制限がある場合があるため、フレーム リクエストは、関連付けられているタイムスタンプが OBD2_FREEZE_FRAME_INFO を通じて最近取得したものであっても NOT_AVAILABLE で応答することが可能です。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

OBD2_FREEZE_FRAME_INFO

このプロパティは、車両のメモリに保存されていて、OBD2_FREEZE_FRAME を通じて取得できる現在のフリーズ フレームを記述します。値は、以下のように解釈されます。int64Values の各要素は、障害コードが検知された時点と対応するフリーズ フレームが保存された時点のタイムスタンプでなければなりません。また、そうした各要素は、OBD2_FREEZE_FRAME が対応するフリーズ フレームを取得する鍵として使用できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

OBD2_LIVE_FRAME

利用可能な OBD2 センサーの現在(ライブ)の値のスナップショットを報告します。configArray は以下のように設定されます。

  • configArray[0] ベンダー固有の整数値のセンサーの数
  • configArray[1] ベンダー固有の浮動小数点数値のセンサーの数

このプロパティの値は、以下の例のように解釈されます。configArray = {2,3} int32Values は、Obd2IntegerSensorIndex.LAST_SYSTEM_INDEX + 2 要素(または、33 要素)を含むベクターでなければならないと考えます。floatValues は、Obd2FloatSensorIndex.LAST_SYSTEM_INDEX + 3 要素(または、73 要素)を含むベクターでなければなりません。

各フレームは、システムが提供するセンサーとベンダー固有のセンサーの両方で、センサー値の異なるサブセットを含むことができます。これをサポートするために、プロパティ値のバイト要素はビットマスクとして使用されます。バイトには、取り得るセンサーの合計数を表す十分なバイト数が必要です(この場合、106 個の取り得る値を表すために 14 バイト)。int32Values のサイズと同じビット数で始まり、直後に floatValues のサイズと同じビット数が続いて、各ビットがフレームからのセンサーの有無を示すような連続したビットマスクとして読み取られます。

たとえば、bytes[0] = 0x4C (0b01001100) は以下を意味します。

  • int32Values[0 and 1] は、有効なセンサー値ではありません
  • int32Values[2 and 3] は、有効なセンサー値です
  • int32Values[4 and 5] は、有効なセンサー値ではありません
  • int32Values[6] は、有効なセンサー値です
  • int32Values[7] は、有効なセンサー値ではありません
  • int32Values[0 and 1] は、有効なセンサー値ではありません
  • int32Values[2 and 3] は、有効なセンサー値です
  • int32Values[4 and 5] は、有効なセンサー値ではありません
  • int32Values[6] は、有効なセンサー値です
  • int32Values[7] は、有効なセンサー値ではありません

bytes[5] = 0x61 (0b01100001) の場合は、次のとおりです。

  • int32Values[32] は、有効なセンサー値です
  • floatValues[0 thru 3] は、無効なセンサー値です
  • floatValues[4 and 5] は、有効なセンサー値です
  • floatValues[6] は、有効なセンサー値ではありません

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

ON_CHANGE

変更モード:
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

PARKING_BRAKE_AUTO_APPLY

自動適用のパーキング ブレーキ。true の場合、このプロパティは、車の自動パーキング ブレーキが有効であることを示します。false は、車の自動パーキング ブレーキ機能が無効であることを示します。このプロパティは、PARKING_BRAKE_ON とよく混同されます。PARKING_BRAKE_ON が実際のパーキング ブレーキがオンまたはオフであることを示す一方、PARKING_BRAKE_AUTO_APPLY は自動パーキング ブレーキ機能が有効か無効化を示し、実際のパーキング ブレーキの現在の状態を説明するわけではありません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

PARKING_BRAKE_ON

パーキング ブレーキの状態。true の場合、このプロパティは、車のパーキング ブレーキがかかっていることを示します。false は、車のパーキング ブレーキが解除されていることを示します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

PER_DISPLAY_BRIGHTNESS

プロパティは、個別に制御されるディスプレイの明るさを表します。一部の車は、個別に明るさを制御できるディスプレイを 1 つ以上備えており、このプロパティは、各座席のディスプレイの明るさを通知するためのものです。すべてのディスプレイの明るさをまとめて制御する車では、DISPLAY_BRIGHTNESS を使用する必要があります。

PER_DISPLAY_BRIGHTNESSPER_DISPLAY_BRIGHTNESS のうち 1 つのみを実装する必要があります。どちらも利用可能な場合は、AAOS により PER_DISPLAY_BRIGHTNESS が使用されます。

ディスプレイ ポートは、ディスプレイ出力のデバイス上の物理コネクタを一意に識別します(0~255 の範囲で表示)。

  • int32Values[0] ディスプレイ ポート
  • int32Values[1] 明るさ

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

PERF_ODOMETER

車両の走行距離計の現在の値。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:KILOMETER
リリース: Android 13

PERF_REAR_STEERING_ANGLE

車両のリア自転車モデルのハンドル角度。角度は度数で測定されます。左側が負です。このプロパティは、ハンドルの角度とは無関係です。このプロパティは、ハンドルの角度ではなく、車両の後輪の角度を伝える必要があります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:DEGREES
リリース: Android 13

PERF_STEERING_ANGLE

車両のフロント自転車モデルのハンドル角度。角度は度数で測定されます。左側が負です。このプロパティは、ハンドルの角度とは無関係です。このプロパティでは、ハンドルの角度ではなく、車両の前輪の角度を伝える必要があります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:DEGREES
リリース: Android 13

PERF_VEHICLE_SPEED

車両の速度。値は、車両の前進時に正、後退時に負である必要があります。この値は、ギアの値(CURRENT_GEAR または GEAR_SELECTION)とは無関係です。たとえば、GEAR_SELECTIONGEAR_NEUTRAL の場合、PERF_VEHICLE_SPEED は、車両の前進時に正、後退時に負、動いていないときはゼロとなります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
ユニットタイプ: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:METER_PER_SEC
リリース: Android 13

PERF_VEHICLE_SPEED_DISPLAY

ディスプレイの車両速度。一部の車両では、実際の速度よりもわずかに遅い速度がスピードメーターに表示されます。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:METER_PER_SEC
リリース: Android 13

POWER_POLICY_GROUP_REQ

電源の状態遷移のたびに、デフォルトの電源ポリシーの決定に使用される電源ポリシー グループを設定するリクエストを定義します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

POWER_POLICY_REQ

電源ポリシーを適用するリクエストを定義します。VHAL でこのプロパティを設定し、自動車の電源ポリシーを変更します。自動車の電源ポリシー サービスはこのプロパティに登録して、実際に電源ポリシーを変更します。/vendor/etc/automotive/power_policy.xml で定義される電源ポリシーの ID を使用して VehiclePropValue を設定することで、リクエストが行われます。特定の ID が定義されていない場合、自動車の電源ポリシー サービスはリクエストを無視して、現在の電源ポリシーを維持します。

string: "sample_policy_id" // power policy ID

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

POWER_POLICY_GROUP_REQ

電源の状態遷移のたびに、デフォルトの電源ポリシーの決定に使用される電源ポリシー グループを設定するリクエストを定義します。VHAL は、電源の状態遷移時に適用されるデフォルトの電源ポリシーを設定するために、電源ポリシー グループの ID を使用してこのプロパティを設定します。電源ポリシー グループは、/vendor/etc/power_policy.xml で定義されます。特定の ID が定義されていない場合は、自動車の電源ポリシー サービスはリクエストを無視します。自動車の電源ポリシー サービスは、このプロパティを登録し、電源ポリシー グループを設定します。電源ポリシーは、システムの電源ステータスが変わり、新しい電源ステータスに対して、マッピングされた有効な電源ポリシーがある場合に実際に適用されます。

string: "sample_policy_group_id" // power policy group ID

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

RANGE_REMAINING

残りの航続可能距離。燃料および充電の残りのメーター。残りの航続可能距離は、車両のすべてのエネルギー源を考慮に入れるものとします。たとえば、ハイブリッド車における航続可能距離は、燃料とバッテリーに基づく航続可能距離の合計となります。今後のルートに基づくより正確な推定値がある場合、ナビゲーション アプリは航続可能距離を更新することが可能なため、このプロパティは、VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されます。このプロパティは、OEM の裁量においてのみ VehiclePropertyAccess.READ として実装できます。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:METER
リリース: Android 13

READING_LIGHTS_STATE

読書灯の現在のステータスを返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

READING_LIGHTS_SWITCH

読書灯を操作するスイッチ。これは、ドアが開いている、または音声コマンドが理由でライトが点灯している場合は、READING_LIGHTS_STATE とは異なる場合があります。たとえば、スイッチがオフまたは自動の位置にある間が挙げられます。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

REAR_FOG_LIGHTS_STATE

リア フォグ ライトの現在の状態を返します。FOG_LIGHTS_STATE または REAR_FOG_LIGHTS_STATE のいずれかのみを実装できます。FOG_LIGHTS_STATE をご覧ください。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

REAR_FOG_LIGHTS_SWITCH

ユーザーが希望する設定。FOG_LIGHTS_SWITCH または REAR_FOG_LIGHTS_SWITCH のいずれかのみを実装する必要があります。詳細については、FOG_LIGHTS_SWITCH をご覧ください。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM では VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE/READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

REMOVE_USER

Android ユーザーが削除されると Android システムによって呼び出されます。HAL は、このプロパティを同等のユーザーの削除に使用できます。これは、書き込み専用の呼び出しです。Android システムは、HAL からの返答は想定していません。したがって、このリクエストは失敗してはなりません。同等の HAL ユーザーを削除できない場合、HAL はそのユーザーに無効とマークを付けるか、別の方法で復元する必要があります。

RemoveUserRequest で定義されたコンテンツを使用して VehiclePropValue で設定するとリクエストが行われます。たとえば、システムにユーザーが 3 人(0、10、11)いる場合に、ユーザー 11 が削除された場合のリクエストは以下のようになります。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 11 // (削除したユーザーの Android ユーザー ID)
  • int32[2] 0 // (削除したユーザーの Android ユーザーフラグ)
  • int32[3] 10 // 現在のユーザー
  • int32[4] 0 // 現在のユーザーフラグ(なし)
  • int32[5] 2 // ユーザー数
  • int32[6] 0 // 最初のユーザー(ユーザー 0)
  • int32[7] 0 // ユーザーの最初のフラグ(なし)
  • int32[8] 10 // 2 人目のユーザー(ユーザー 10)
  • int32[9] 0 // ユーザーの 2 つ目のフラグ(なし)

変更モード: STATIC
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

S~Z

SEAT_AIRBAG_ENABLED

トリガーされたとき(衝突時など)にエアバッグを展開するシートの機能を有効または無効にする機能を表します。true の場合、シートのエアバッグは有効になっており、トリガーされると展開します。true の場合、シートのエアバッグは無効になっており、どのような状況でも展開しません。このプロパティは、エアバッグが展開されているかどうかを示すものではありません。

このプロパティは、規制または安全上の懸念のために、VehiclePropertyAccess.READ 読み取り専用に設定できます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_BACKREST_ANGLE_1_MOVE

シートの背もたれ角度 1 の移動。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、シートの背もたれが前方に傾く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートの背もたれが後方に傾く際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートの背もたれが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_BACKREST_ANGLE_1_MOVE の値が 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BACKREST_ANGLE_1_POS

シートの背もたれ角度 1 の位置。背もたれ角度 1 は、シートの底部に最も近いアクチュエータです。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、シートの底部にあるアクチュエータに対して、シートの背もたれのフル リクライニングした位置を示します。maxInt32Value は、シートの底部にあるアクチュエータに対して、シートの背もたれの最も直立した位置または前方に傾いた位置を示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、フル リクライニングの位置と直立および前傾の位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BACKREST_ANGLE_2_MOVE

シートの背もたれ角度 2 の移動。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートの背もたれが前方に傾く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートの背もたれが後方に傾く際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートの背もたれが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_BACKREST_ANGLE_2_MOVE の値が現在 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BACKREST_ANGLE_2_POS

シートの背もたれ角度 2 の位置。背もたれ角度 2 は、シートの底部にあるアクチュエータの上に次に配置されているアクチュエータです。

VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、シートの底部にあるアクチュエータの次に背もたれに配置されているアクチュエータを基準として、シートの背もたれのフル リクライニングした位置を示します(詳細は SEAT_BACKREST_ANGLE_1_POS を参照)。maxInt32Value は、シートの底部にあるアクチュエータの次に背もたれに配置されているアクチュエータを基準として、シートの背もたれの最も直立した位置や前方に傾いた位置を示します(詳細は SEAT_BACKREST_ANGLE_1_POS を参照)。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、フル リクライニングの位置と直立および前傾の位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BELT_BUCKLED

シートベルトを装着した状態。True はシートベルトが装着されていることを示します。書き込みアクセスが可能であれば、シートベルト自動装着機能があることを示します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BELT_HEIGHT_MOVE

シートベルトの高さ調整。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートベルトのショルダー アンカーが上方向に動く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートベルトのショルダー アンカーが下方向に動く際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートベルトが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_BELT_HEIGHT_MOVE の値が 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_BELT_HEIGHT_POS

シートベルトの高さの位置。シートベルトのアンカー ポイントを調整します。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、シートベルトのショルダー アンカーが最も低い位置にあることを示します。maxInt32Value は、シートベルトのショルダー アンカーが最も高い位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_CUSHION_SIDE_SUPPORT_MOVE

シート クッションのサイドサポートの移動の向きと速度を示すプロパティを表します。

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シート クッションのサイドサポートが広がる(たとえば、サポートが減少する)方向への最大動作速度を表します。minInt32Value は、シート クッションのサイドサポートが狭まる(たとえば、サポートが増加する)方向への最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シート クッションのサイドサポートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_CUSHION_SIDE_SUPPORT_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_CUSHION_SIDE_SUPPORT_POS

シート座面(下部クッション側)のサポートの位置のプロパティを表します。

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シート クッションのサイドサポートが最も広がった位置(たとえば、サポートが最小になる位置)にあることを示します。minInt32Value は、シート クッションのサイドサポートが最も狭まった位置(たとえば、サポートが最大になる位置)にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最も広がった位置と最も狭まった位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。</covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_DEPTH_MOVE

シートの奥行き調整。

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Valueはシートが深くなる際の最大動作速度を表します。minInt32Value はシートが浅くなる際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートの背もたれが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_DEPTH_MOVE の値が現在 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_DEPTH_POS

シートの奥行きの位置。シートの奥行き、背もたれからシートの前端までの距離を設定します。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、シートが最も浅い位置(たとえば、シート クッションの前端とシートの後端の間の距離が最小の位置)にあることを示します。

maxInt32Value は、シートが最も深い位置(たとえば、シート クッションの前端とシートの後端の間の距離が最大の位置)にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最も浅い位置と最も深い位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。</covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_EASY_ACCESS_ENABLED

シートの簡単アクセス機能に対するプロパティを表します。true の場合、乗員が車両に乗り降りしやすくするために、シートが自動的に調整されます。各エリア ID は、簡単アクセス機能を使用してユーザーが乗り降りしようとしているシートにマッピングされる必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。</covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE

シートのフットウェル ライトの状態のプロパティを表します。SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE には、ライトの現在の状態がいつでも反映されます。これは、ライトを制御するスイッチの位置を表す SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH の機能とは異なります。

そのため、 SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE の値は SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH の値(SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH=AUTOMATICSEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH=ON など)と一致しない場合があります。

SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE の値が CABIN_LIGHTS_STATE と異なる可能性がある場合に限り、このプロパティを実装する必要があります。

サポートされている各エリア ID では、VehicleLightState のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH

シートのフットウェル ライトのスイッチのプロパティを表します。SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCHは、ライトを制御するスイッチの位置を表します。これは、ライトの現在の状態をいつでも反映する SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE の機能とは異なります。そのため、SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH の値は SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_STATE の値(SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH=AUTOMATICSEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH=ON など)と一致しない場合があります。

SEAT_FOOTWELL_LIGHTS_SWITCH の値が CABIN_LIGHTS_SWITCH の値と異なる可能性がある場合に限り、このプロパティを実装する必要があります。

サポートされている各エリア ID では、VehicleLightSwitch のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_FORE_AFT_MOVE

シートの前後移動。このプロパティは、シート全体をシートが向いている方向に前後に動かします。

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートが前方に移動する際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートが後方に移動する際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_FORE_AFT_MOVE の値が 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_FORE_AFT_POS

シートの前後の位置。シートの位置を前後に設定します。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。 minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、シートが最も後ろの位置にあることを示します。 maxInt32Value は、シートが最も前の位置にあることを示します。値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最も近い位置と最も遠い位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_ANGLE_MOVE

ヘッドレストの角度調整。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートのヘッドレストが直立または前方に傾く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートのヘッドレストが浅い位置に傾く際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートのヘッドレストが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_HEADREST_ANGLE_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。</covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_ANGLE_POS

ヘッドレストの角度の位置。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、ヘッドレストがフル リクライニングした位置にあることを示します。maxInt32Value は、ヘッドレストが最も直立した前傾の位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、ヘッドレストがフル リクライニングした位置と最も直立した前傾の位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_FORE_AFT_MOVE

ヘッドレストの前後移動。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートのヘッドレストが前方に移動する際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートのヘッドレストが後方に移動する際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートのヘッドレストが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_HEADREST_FORE_AFT_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_FORE_AFT_POS

ヘッドレストの前後の位置。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、ヘッドレストが最も後ろの位置にあることを示します。maxInt32Value は、ヘッドレストが最も前の位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、前方位置と後方位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_HEIGHT_MOVE

ヘッドレストの高さ調整。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートのヘッドレストが上方向に移動する際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートのヘッドレストが下方向に移動する際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートのヘッドレストが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_HEADREST_HEIGHT_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_HEIGHT_POS

サポート終了)ヘッドレストの高さの位置。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEADREST_HEIGHT_POS_V2

ヘッドレストの高さの位置。サポートされているシートのヘッドレストの高さを設定します。サポートされているシートは、VehiclePropConfig.areaConfigs で指定されます。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、ヘッドレストが最も低い位置にあることを示します。maxInt32Value は、ヘッドレストが最も高い位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_HEIGHT_MOVE

シートの高さ調整の動作。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートが上方向へ移動する際の最大動作速度を表します。

minInt32Value は、シートが下方向へ移動する際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_HEIGHT_MOVE の値が 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_HEIGHT_POS

シートの高さの位置。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、シートが最も低い位置にあることを示します。maxInt32Value は、シートが最も高い位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_LUMBAR_FORE_AFT_MOVE

ランバー サポートの前後の動作。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、シートのランバー サポートが前方に移動する際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートのランバー サポートが後方に移動する際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。 シートのランバー サポートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_LUMBAR_FORE_AFT_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_LUMBAR_FORE_AFT_POS

ランバー サポートの前後の位置。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。

minInt32Value は、ランバー サポートが最も後方の位置(たとえば、サポートが最も弱い位置)にあることを示します。maxInt32Value は、ランバー サポートが最も前方の位置(たとえば、サポートが最も強い位置)にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、前方位置と後方位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスタイプ: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_LUMBAR_SIDE_SUPPORT_MOVE

ランバー サイドサポートの移動。各 VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、ランバー サイドサポートが広がる際の最大動作速度を示します。minInt32Value は、ランバー サイドサポートが狭まる際の最大動作速度を示します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートのランバー サイドサポートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_LUMBAR_SIDE_SUPPORT_MOVE の値が 0 であれば、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスタイプ: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_LUMBAR_SIDE_SUPPORT_POS

ランバー サイドサポートの位置。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、ランバー サイドサポートが最も狭まった位置(たとえば、サポートが最大になる位置)にあることを示します。maxInt32Value は、ランバー サイドサポートが最も広がった位置(たとえば、サポートが最小になる位置)にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最も広がった位置と最も狭まった位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスタイプ: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_LUMBAR_VERTICAL_MOVE

シートのランバー サポートの垂直移動の向きと速度を示すプロパティを表します。

各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ランバー サポートが最大速度で上向きに移動していることを示します。minInt32Value は、ランバー サポートが最大速度で下向きに移動していることを示します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シート クッションのサイドサポートが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_LUMBAR_VERTICAL_MOVE の値が 0 であれば、現在は動作していないということです。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_LUMBAR_VERTICAL_POS

シートのランバー サポートの垂直位置を示すプロパティを表します。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ランバー サポートが最も高い位置にあることを示します。minInt32Value は、ランバー サポートが最も低い位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_MEMORY_SELECT

このパラメータは、シート位置の選択に使用するメモリ プリセットを選択します。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は常に 0 です。maxInt32Value は、使用可能なシートのプリセット メモリ スロットの数(例: numSeatPresets - 1)を決定します。たとえば、運転席に 3 つのメモリ プリセットがある場合、maxInt32Value は 2 になります。ユーザーがプリセットを選択すると、目的のプリセット番号(0、1、2 のいずれか)が設定されます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_MEMORY_SET

この設定により、ユーザーは現在のシート位置の設定を、選択したプリセット スロットに保存できます。VehicleAreaConfigmaxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32Value は 0 でなければならず、各シート位置の maxInt32Value は、SEAT_MEMORY_SELECTmaxInt32Value と一致している必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_OCCUPANCY

特定のシートが使用されているかどうかを、車両が判別できる限りで示します。有効な値は、VehicleSeatOccupancyState 列挙型の値です。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleSeatOccupancyState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_TILT_MOVE

シートの傾き調整。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、シートの前端が上方向に動く際の最大動作速度を表します。minInt32Value は、シートの前端が下方向に動く際の最大動作速度を表します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。シートの底部が限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。SEAT_TILT_MOVE の値が現在 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SEAT_TILT_POS

シートの傾きの位置。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、シートの底部が最小角度に傾いていることを示します。これは、シートの前端が後端に対して可能な限り低い位置にあることに相当します。maxInt32Value は、シートの底部が最大角度に傾いていることを示します。これは、シートの前端が後端に対して可能な限り高い位置にあることに相当します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SEAT_WALK_IN_POS

シートの現在のウォークイン位置を示すプロパティを表します。minInt32Value は通常のシート位置を示します。minInt32Value は 0 である必要があります。maxInt32Value は、シートがフル ウォークインの位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、通常の位置とウォークイン モードの位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

エリア ID は、乗客が座る予定のシートではなく、ウォークイン機能が有効になったときに実際に移動するシートと一致している必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、

OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SHUTDOWN_REQUEST

ヘッドユニットにシャットダウンをリクエストします。

これは、ヘッドユニットの電源がオフのときにタスクを実行するのに必要です(リモートタスク機能)。タスクを実行するためにヘッドユニットの電源を入れた後は、ヘッドユニットの電源を切る必要があります。タスクが完了すると、ヘッドユニットからこのメッセージが送信されます。

このプロパティは、ユーザーがヘッドユニットのシャットダウンを希望する場合には適用されません。

通常、ヘッドユニットの外部にある別のシステム(電源コントローラなど)に、ヘッドユニットのシャットダウンの準備をするよう指示します。

外部システムは、車両が使用中かどうかを確認して、このリクエストが有効であることを検証する必要があります。SHUTDOWN_REQUEST が送信された後にユーザーが車両に乗車した場合、システムはこのリクエストを無視する必要があります。VehicleInUse プロパティを電源コントローラに保存し、VEHICLE_IN_USE プロパティを介して公開することをおすすめします。VehicleInUse が true の場合、シャットダウン リクエストは無視する必要があります。

許可されている場合、外部システムはヘッドユニットにシャットダウン シグナルを送信します。これにより、VHAL は Android に SHUTDOWN_PREPARE メッセージを送信します。Android は、メッセージを処理してシャットダウン プロセスを開始します。

このプロパティはリクエストの発行のみを目的としており、書き込みのみをサポートしています。このプロパティ値が設定されるたびに、現在のプロパティ値に関係なく、シャットダウンのリクエストが発行されます。現在のプロパティ値は無意味です。

このプロパティは書き込み専用であるため、登録は許可されず、プロパティ変更イベントは生成されません。

設定する値はシャットダウン オプションを示します。{@code VehicleApPowerStateShutdownParam} のいずれかにする必要があります(VehicleApPowerStateShutdownParam.SLEEP_IMMEDIATELY など)。このシャットダウン オプションは、システムにサポートされていない場合、適用されないことがあります。この場合、エラーは返されません。

構成情報については、VehiclePropConfig.configArray は、サポートされているシャットダウン オプションを示すために、{@code VehicleApPowerStateConfigFlag} の値を組み合わせるビットフラグを持つ必要があります。

シャットダウン リクエストを他のシステムに送信できなかった場合はエラーを返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: VehicleApPowerStateShutdownParam>
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_DEPTH_MOVE

ハンドルの奥行き調整。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての値がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、ハンドルがドライバーから離れていることを示します。minInt32Value は、ハンドルがドライバー側に動いていることを示します。

正であれ負であれ、整数が大きいほど動作速度が速いことを表します。ハンドルが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。STEERING_WHEEL_DEPTH_MOVE の値が現在 0 の場合、動作は発生していません。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_DEPTH_POS

ハンドルの奥行きの位置。すべてのハンドル プロパティの一意の ID は、0x0BE0 から始まります。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての値がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ドライバーから最も遠いハンドルの位置を示します。minInt32Value は、ドライバーに最も近いハンドルの位置を示します。

minInt32ValuemaxInt32Value の間の値は、最も遠い位置と最も近い位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_EASY_ACCESS_ENABLED

ハンドルの簡単アクセス機能が有効になっている状態。true の場合、ドライバーが車両に乗り降りしやすくするために、ドライバーのハンドルが自動調整されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_HEIGHT_MOVE

ハンドルの高さ調整。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての値がサポートされている必要があります。

maxInt32Value は、ハンドルが上方向に動いていることを示します。minInt32Value は、ハンドルが下方向に動いていることを示します。

正であれ負であれ、整数が大きいほど動作速度が速いことを表します。ハンドルが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。STEERING_WHEEL_HEIGHT_MOVE の値が現時点で 0 の場合、現在動作は発生していないことを意味します。

このプロパティは、相対動作速度の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_HEIGHT_POS

ハンドルの高さの位置。

VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value の間のすべての値がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ハンドルが最も高い位置にあることを示します。minInt32Value は、ハンドルが最も低い位置にあることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、最低位置と最高位置の間を移行していることを示しています。

このプロパティは、相対位置の指定の範囲で表されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE

ハンドルライトの状態。ハンドルライトの現在の状態を表します。これは、ハンドルライトを制御するスイッチの位置を表す STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH とは異なります。そのため、STEERING_WHEEL_LIGHTS_STATESTEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH の値(例: STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH=AUTOMATICSTEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE=ON)と一致しない場合があります。

STEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE の値が CABIN_LIGHTS_STATE と異なる可能性がある場合に限り、このプロパティを実装する必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、VehicleLightState のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleLightState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH

ハンドルライトのスイッチ。ハンドルライトを制御するスイッチの位置を表します。これは、ハンドルライトの現在の状態を表す STEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE とは異なります。そのため、STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH の値は STEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE の値と一致しない場合があります。たとえば、STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH=AUTOMATICSTEERING_WHEEL_LIGHTS_STATE=ON です。

このプロパティは、STEERING_WHEEL_LIGHTS_SWITCH の値が CABIN_LIGHTS_SWITCH の値と異なる可能性がある場合にのみ実装する必要があります。

グローバル エリア ID(0)の場合、VehicleLightSwitch のすべての列挙値がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues を定義する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: VehicleLightSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_LOCKED

ハンドルがロックされている状態。true の場合、ハンドルの位置はロックされており、変更できません。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。/p> </covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STEERING_WHEEL_THEFT_LOCK_ENABLED

ハンドルの盗難防止ロック機能が有効になっている状態。true の場合、特定の状況下での盗難を防ぐために、ハンドルが自動的にロックされます。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

STORAGE_ENCRYPTION_BINDING_SEED

外部暗号化バインディング シード。この値は、ローカル鍵のストレージ暗号鍵と混合されます。このプロパティは 16 バイトを保持し、IVI とは別に ECU で永続化される必要があります。このプロパティは、最初に AAOS によって設定され、CSRNG を使用して生成されます。AAOS は次の起動時にこのプロパティを読み取ります。バインディング シードは確実に永続化されることが期待されます。シードが失われると、IVI は出荷時の設定にリセットされます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SUPPORT_CUSTOMIZE_VENDOR_PERMISSION

ベンダー プロパティのカスタマイズ権限のサポート。

VHAL がベンダー権限のカスタマイズ機能をサポートしている場合は、このプロパティを実装します。VehiclePropConfig.configArray は、このベンダー プロパティに対して選択されたベンダー プロパティと権限を示すために使用されます。権限は、VehicleVendorPermission の列挙型のいずれかである必要があります。configArray は、ベンダー プロパティの configArray[n]: propId : property ID で次のように設定されます。ここで、configArray[n+1] は VehicleVendorPermission の列挙型で、プロパティの値の読み取り権限を示します。

configArray[n+2] は VehicleVendorPermission の列挙型で、プロパティの値の書き込み権限を示します。次に例を示します。

configArray: { vendor_prop_1, PERMISSION_VENDOR_SEAT_READ, PERMISSION_VENDOR_SEAT_WRITE, vendor_prop_2, PERMISSION_VENDOR_INFO, PERMISSION_NOT_ACCESSIBLE, }

ベンダー プロパティがこの配列にない場合、デフォルトのベンダー権限が付与されます。ベンダーが PERMISSION_NOT_ACCESSIBLE を選択した場合、Android はそのプロパティにアクセスできません。この例では、Android は vendor_prop_2 の値を書き込めません。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

SUPPORTED_PROPERTY_IDS

サポート終了)サポートされているすべてのプロパティ ID のリスト。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

SWITCH_USER

フォアグラウンド Android ユーザーを切り替えるリクエストを定義します。

このプロパティは主に、Android システムが現在のフォアグラウンドの Android ユーザーが切り替わっていることを HAL に通知するために使用されますが、Android システムにユーザーの切り替えをリクエストするために HAL が使用することもあります。Android がリクエストを行うと、VehiclePropValue が設定され、HAL はプロパティ変更イベントで応答する必要があります。HAL がリクエストを行う場合も、プロパティ変更イベントを介して行う必要があります(主な違いは、リクエスト ID が前者の場合は正で、後者の場合は負であることです)。SwitchUserMessageType も異なります。

両方のリクエストの形式は SwitchUserRequest で定義され、レスポンスの形式(必要な場合)は SwitchUserResponse で定義されます。HAL(または Android システム)がどのように対応すべきかは、下記のとおりメッセージ タイプ(SwitchUserMessageType パラメータで定義される)によって決まります。
  • LEGACY_ANDROID_SWITCH Android システムから呼び出され、Android ユーザーが変更されようとしていることを示します。変更リクエストが HAL と統合されていない方法(例: adb shell am switch-user を通じて)で行われた場合です。HAL は、このリクエストを受信すると内部ユーザーを切り替えることができますが、Android システムに返信する必要はありません。なんらかの理由で内部ユーザーを変更できない場合は、SWITCH_USER(type=ANDROID_POST_SWITCH) 呼び出しが復旧するまで待機する必要があります(たとえば、SWITCH_USER(type=VEHICLE_REQUEST) を発行して前のユーザーに戻すことができます)。エラーを防ぐのが理想的です(元に戻すとエンドユーザーを混乱させる可能性があるため)。
    たとえば、システムにユーザー(0、10, 11)がいて、0 から 11 に切り替える(どのユーザーにも特別なフラグがない)場合、リクエストは次のようになります。
    • int32[0] 42 // リクエスト ID
    • int32[1] 1 // SwitchUserMessageType::LEGACY_ANDROID_SWITCH
    • int32[2] 11 // ターゲット ユーザー ID
    • int32[3] 0 // ターゲット ユーザーのフラグ(なし)
    • int32[4] 10 // 現在のユーザー
    • int32[5] 0 // 現在のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[6] 3 // ユーザー数
    • int32[7] 0 // ユーザー #0(Android ユーザー ID 0)
    • int32[8] 0 // ユーザー #0 のフラグ(なし)
    • int32[9] 10 // ユーザー #1(Android ユーザー ID 10)
    • int32[10] 0 // ユーザー #1 のフラグ(なし)
    • int32[11] 11 // ユーザー #2(Android ユーザー ID 11)
    • int32[12] 0 // ユーザー #2 のフラグ(なし)
  • ANDROID_SWITCH Android システムから呼び出され、Android ユーザーが変更されようとしていることを示します。ただし、Android は HAL の応答を(しばらくの間)待ってから続行します。HAL は、このリクエストを受信したら内部ユーザーを切り替えなければなりません。その後、内部ユーザーが切り替えられたかどうかを示す SWITCH_USER(type=VEHICLE_RESPONSE)で Android に応答する必要があります(SwitchUserStatus 列挙型を介して)。たとえば、Android にユーザー(0、10、11)がいて、10 から 11 に切り替える(どのユーザーにも特別なフラグがない)場合、リクエストは次のようになります。
    • int32[0] 42 // リクエスト ID
    • int32[1] 2 // SwitchUserMessageType::ANDROID_SWITCH
    • int32[2] 11 // ターゲット ユーザー ID
    • int32[3] 0 // ターゲット ユーザーのフラグ(なし)
    • int32[4] 10 // 現在のユーザー
    • int32[5] 0 // 現在のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[6] 3 // ユーザー数
    • int32[7] 0 // 最初のユーザー(ユーザー 0)
    • int32[8] 1 // 最初のユーザーのフラグ(システム)
    • int32[9] 10 // 2 人目のユーザー(ユーザー 10)
    • int32[10] 0 // 2 人目のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[11] 11 // 3 人目のユーザー(ユーザー 11)
    • int32[12] 0 // 3 人目のユーザーフラグ(なし)

    リクエストが成功すると、HAL は次のようにプロパティを更新する必要があります。

    • int32[0] 42 // リクエスト ID
    • int32[1] 3 // messageType: SwitchUserMessageType::VEHICLE_RESPONSE
    • int32[2] 1 // status: SwitchUserStatus::SUCCESS

    リクエストが失敗した場合、レスポンスは次のようになります。

    • int32[0] 42 // リクエスト ID
    • int32[1] 3 // messageType: SwitchUserMessageType::VEHICLE_RESPONSE
    • int32[2] 2 // status: SwitchUserStatus::FAILURE string: "108-D'OH!"
    • OEM 固有のエラー メッセージ
  • VEHICLE_RESPONSE HAL から呼び出され、ANDROID_SWITCH タイプのリクエストを続行するか中止するかを示します。ANDROID_SWITCH もご覧ください。
  • VEHICLE_REQUEST 現在のフォアグラウンド Android ユーザーの切り替えをリクエストするために HAL によって呼び出されます。これは、Android が 1 人のユーザーとして起動したものの、車両がそのドライバーを別のユーザーとして識別した場合に便利です。たとえば、ユーザー A がユーザー B のキーフォブを使用して車のロックを解除したとします。INITIAL_USER_INFO リクエストではユーザー B が返されましたが、その後、顔認識サブサブシステムはそのユーザーを A と識別しました。HAL はプロパティ変更イベント(負のリクエスト ID を渡す)によってこのリクエストを行い、Android システムは同じリクエスト ID の ANDROID_POST_SWITCH 呼び出しを発行して応答します。たとえば、現在のフォアグラウンド Android ユーザーが 10 で、HAL が 11 への切り替えをリクエストした場合、リクエストは次のようになります。:
    • int32[0] -108 // リクエスト ID
    • int32[1] 4 // messageType: SwitchUserMessageType::VEHICLE_REQUEST
    • int32[2] 11 // Android ユーザー ID

    リクエストが成功し、Android に 3 人のユーザー(0、10、11)がいる場合、レスポンスは次のようになります。

    • int32[0] -108 // リクエスト ID
    • int32[1] 5 // messageType: SwitchUserMessageType::ANDROID_POST_SWITCH
    • int32[2] 11 // ターゲット ユーザー ID
    • int32[3] 0 // ターゲット ユーザー ID のフラグ(なし)
    • int32[4] 11 // 現在のユーザー
    • int32[5] 0 // 現在のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[6] 3 // ユーザー数
    • int32[7] 0 // 最初のユーザー(ユーザー 0)
    • int32[8] 0 // 最初のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[9] 10 // 2 人目のユーザー(ユーザー 10)
    • int32[10] 4 // 2 人目のユーザーのフラグ(なし)
    • int32[11] 11 // 3 人目のユーザー(ユーザー 11)
    • int32[12] 3 // 3 人目のユーザーのフラグ(なし)

    現在のユーザー ID とターゲット ユーザー ID は同じです。リクエストが失敗した場合は異なります。たとえば、ターゲット ユーザーは 11 になり、現在のユーザーは 10 のままになります。

  • ANDROID_POST_SWITCH ユーザーの切り替えリクエストが行われた後に、Android システムによって呼び出されます。このプロパティは、あらゆる種類のユーザー切り替えリクエスト(例: >code>LEGACY_ANDROID_SWITCH、>code>ANDROID_SWITCH、VEHICLE_REQUEST)の後に呼び出され、リクエストが成功したか失敗したかを判断するために使用できます。
    • 成功すると、Android ユーザーがロック解除状態にあり、レスポンスの現在のユーザー ID とターゲット ユーザー ID の値が同じである場合に呼び出されます。これは、Android アプリで Intent.ACTION_USER_UNLOCKED を受信する場合と同じです。
    • 失敗した場合はすぐに呼び出され、レスポンスの現在のユーザー ID とターゲット ユーザー ID の値は異なります(現在のユーザーがターゲットに変更されていないため)。
    • HAL が前のリクエストに応答する前、またはユーザーがロックを解除する前に新しい切り替えリクエストが行われた場合は、ANDROID_POST_SWITCH リクエストは行われません。たとえば、ドライバーが誤って間違ったユーザーに切り替えてしまい、そのユーザーにロックの認証情報がある場合、認証情報を入力する前に正しいユーザーに切り替え直すことがあるかもしれません。

    HAL は、このリクエストを受け取った後に内部状態を更新できますが、Android システムに返信する必要はありません。

    • リクエスト。最初の N 個の値は、INITIAL_USER_INFO で定義されているとおりです(インデックス 1 のリクエスト固有の値は SwitchUserMessageType::ANDROID_POST_SWITCH)。次に、ターゲット ユーザー ID 用の 2 つの値(例: 切り替えをリクエストされた Android ユーザー ID)およびそのフラグ(UserFlags で定義されている)を指定します。
    • レスポンス: なし。例については、VEHICLE_REQUEST をご覧ください。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

TIRE_PRESSURE

タイヤの空気圧。各タイヤはその areaConfig.areaId 構成で識別されます。それぞれの minFloatValue と maxFloatValue は、OEM 推奨の圧力範囲を格納するために使用されます。VehicleAreaConfig の minFloatValue と maxFloatValue の値を定義する必要があります。

areaConfig データの minFloatValue は、推奨タイヤ圧の下限を表します。areaConfig データの maxFloatValue は、推奨タイヤ圧の上限を表します。たとえば、この areaConfig は、left_front タイヤの推奨タイヤ圧を 200.0kPa~240.0kPa と示しています。

.areaConfigs: { VehicleAreaConfig { .areaId: VehicleAreaWheel::LEFT_FRONT, .minFloatValue: 200.0, .maxFloatValue: 240.0, } }

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:KILOPASCAL
リリース: Android 13

TIRE_PRESSURE_DISPLAY_UNITS

タイヤ圧の表示単位。タイヤの空気圧をユーザーに表示するために車が使用している単位を示します。たとえば、PSI、Bar、Kilopascal などがあります。VehiclePropConfig.configArray は、サポートされている圧力表示単位を示すのに使用されます。圧力の単位は VehicleUnit で定義します。たとえば、configArray[0]: KILOPASCAL configArray[1]: PSI configArray[2]: BAR とします。

TIRE_PRESSURE_DISPLAY_UNITS の更新が他の *_DISPLAY_UNITS プロパティの値に影響を与える場合は、それらの値を更新して AAOS フレームワークにも通知する必要があります。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は <covehiclepropertyaccess.read< code=""> としてのみ実装できます。/p> </covehiclepropertyaccess.read<>

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: VehicleUnit
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

TRACTION_CONTROL_ACTIVE

トラクション コントロール(TC)が作動している場合は true に設定し、TC がオフになっている場合は false にリセットします。このプロパティは TC システムのリアルタイムの状態に基づいて断続的に設定(パルス)されることがあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

TRAILER_PRESENT

車のトレーラーの状態を返します。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: TrailerState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

TURN_SIGNAL_STATE

車両の方向指示器の状態。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: VehicleTurnSignal
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

USER_IDENTIFICATION_ASSOCIATION

現在のユーザーを車両固有の識別メカニズム(キー FOB など)に関連付け(または関連付けをクエリ)するために使用されるプロパティ。

これはオプションのユーザー管理プロパティです。OEM は、ユーザー管理を定義しなくてもユーザー管理をサポートできます。実際、このプロパティは、INITIAL_USER_INFO で説明されているユーザー関連のコア機能をサポートしなくても使用できます。

関連付けをクエリするため、Android システムはプロパティを取得し、クエリしている関連付けのタイプを含む VehiclePropValue を渡します。これは UserIdentificationGetRequest で定義されているとおりです。HAL はすぐに返答し、UserIdentificationResponse とともに VehiclePropValue を返す必要があります。

ユーザーの識別はシステムの起動中に行われました。takehe VHAL 実装は、get 呼び出しから新しい関連付けを開始するのではなく、すでに識別された関連付け(車のロックを解除するために使用されるキー FOB など)のみを返す必要があります。

タイプを関連付けるため、Android システムはプロパティを設定し、UserIdentificationSetRequest で定義されているように、設定されている関連付けのタイプと値を含む VehiclePropValue を渡します。

HAL は、リクエスト後のタイプの現在のステータスを示すプロパティ変更イベント(VehiclePropValue は UserIdentificationResponse で定義される)を使用します。

たとえば、現在のユーザー(10)が、車のロックを解除した FOB と OEM が提供するカスタム メカニズムに関連付けられているかどうかをクエリするには、次のリクエストを使用します。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 10 (Android ユーザー ID)
  • int32[2] 0 (Android ユーザーフラグ)
  • int32[3] 2 (クエリされるタイプの数)
  • int32[4] 1 (クエリされた最初のタイプ、UserIdentificationAssociationType::KEY_FOB)
  • int32[5] 101 (クエリされた 2 つ目のタイプ、UserIdentificationAssociationType::CUSTOM_1)

ユーザーが FOB には関連付けられているが、カスタム メカニズムに関連付けられていない場合、レスポンスは次のようになります。

  • int32[0] 42 // リクエスト ID
  • int32[1] 2 (レスポンス内の関連付けの数)
  • int32[2] 1 (最初のタイプ: UserIdentificationAssociationType::KEY_FOB)
  • int32[3] 2 (最初の値: UserIdentificationAssociationValue::ASSOCIATED_CURRENT_USER)
  • int32[4] 101 (最初のタイプ: UserIdentificationAssociationType::CUSTOM_1)
  • int32[5] 4 (2 つ目の値: UserIdentificationAssociationValue::NOT_ASSOCIATED_ANY_USER)

次に、ユーザーをカスタム メカニズムに関連付けるために、設定リクエストが実行されます。

  • int32[0] 43 // リクエスト ID
  • int32[1] 10 (Android ユーザー ID)
  • int32[2] 0 (Android ユーザーフラグ)
  • int32[3] 1 (設定されている関連付けの数)
  • int32[4] 101 (最初のタイプ: UserIdentificationAssociationType::CUSTOM_1)

リクエストが成功すると、レスポンスは次のようになります。

  • int32[0] 43 // リクエスト ID
  • int32[1] 1 (レスポンス内の関連付けの数)
  • int32[2] 101 (最初のタイプ: UserIdentificationAssociationType::CUSTOM_1)
  • int32[3] 1 (最初の値: UserIdentificationAssociationValue::ASSOCIATED_CURRENT_USER)

設定リクエストは関連付けを追加しますが、既存の関連付けは削除しません。上記の例では、最終状態は関連付けが 2 つ(FOB と CUSTOM_1)になります。ユーザーを CUSTOM_1 のみに関連付け、FOB には関連付けない場合、リクエストは次のようになります。

  • int32[0] 43 // リクエスト ID
  • int32[1] 10 (Android ユーザー ID)
  • int32[2] 2 (設定するタイプの数)
  • int32[3] 1 (最初のタイプ: UserIdentificationAssociationType::KEY_FOB)
  • int32[4] 2 (最初の値: UserIdentificationAssociationValue::DISASSOCIATE_CURRENT_USER)
  • int32[5] 101 (2 つ目のタイプ: UserIdentificationAssociationType::CUSTOM_1)
  • int32[6] 1 (2 つ目の値: UserIdentificationAssociationValue::ASSOCIATE_CURRENT_USER)

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

VEHICLE_CURB_WEIGHT

車両の車両重量(kg)を返します。車両重量は、標準装備と、必要なすべての運転消耗品(エンジンオイル、トランスミッション オイル、ブレーキ フルード、冷却水、エアコンの冷媒、満タン時の燃料の重さなど)を含んだ車両の総重量であり、乗客や荷物を積載していない状態での重量を指します。

configArray[0] は、車両の総重量をキログラム単位で指定するために使用されます。車両総重量とは、メーカーが指定した車両の最大運転重量です。車両のシャーシ、ボディ、エンジン、エンジン液、燃料、アクセサリ、運転手、乗客、貨物が含まれますが、トレーラーの重量は含まれません。

変更モード: STATIC
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:KILOGRAM
リリース: Android 13

VEHICLE_IN_USE

車両が使用中かどうかを示します。使用中とは、車両を使用する意図を持った人間のユーザーが存在することを指します。必ずしも、そうした人間のユーザーが車両内にいることを意味するわけではありません。たとえば、人間のユーザーがリモートで車両のロックを解除した場合、車両は使用中と見なされます。このプロパティがサポートされている場合:

  • ユーザーが車両の電源を入れた際や、システムがユーザーの存在を検出した際は、VEHICLE_IN_USE を true に設定する必要があります。ユーザーが車両の電源を切るたび、またはユーザーが不在であることをシステムが検出するたびに、VEHICLE_IN_USE を false に設定する必要があります。
  • ユーザーが車両の電源を切るか、ユーザーが存在しないことをシステムが検出した場合は、VEHICLE_IN_USE を false に設定する必要があります。
  • ユーザーが車両の電源をオンにするか、ユーザーが存在することをシステムが検出した場合は、VEHICLE_IN_USE を true に設定する必要があります。

このプロパティは、AP_POWER_BOOTUP_REASON がシステム起動時に 1 回だけ設定されるという点で AP_POWER_BOOTUP_REASON と異なります。ただし、このプロパティはシステムの起動サイクル中に複数回変更される可能性があります。たとえば、デバイスは現在使用されておらず、リモートタスクを実行するためにシステムが起動しています。このとき VEHICLE_IN_USE は false になっています。リモートタスクの実行中にユーザーが車両に乗り込み、車両の電源を入れます。このとき VEHICLE_IN_USE は true に設定されます。運転セッションの後にユーザーが車両の電源を切ると、VEHICLE_IN_USE は false に設定されます。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

VEHICLE_MAP_SERVICE

Vehicle Map Service(VMS)メッセージ。このプロパティは、MIXED データを使用して VMS メッセージを通信します。その内容は次のように解釈されます。VmsMessageIntegerValuesInde で定義されたインデックスは、int32Values からの読み取りに使用されます。バイトは、VMS プロトコルで定義されているシリアル化された VMS メッセージであり、フレームワークに対して不透明です。IVehicle#get は常に StatusCode::NOT_AVAILABLE を返す必要があります。

変更モード: ON_CHANGEREAD_WRITE
アクセスモード: READ_WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

VEHICLE_SPEED_DISPLAY_UNITS

速度の表示単位。ユーザーに速度を表示するために使用される単位の種類を示します。たとえば、m/s、km/h、mph などがあります。VehiclePropConfig.configArray は、サポートされている速度の表示単位を示します。圧力の単位は VehicleUnit で定義します。次に例を示します。

.configArray: { VehicleUnit::METER_PER_SEC, VehicleUnit::KILOMETERS_PER_HOUR, VehicleUnit::MILES_PER_HOUR }
  • configArray[0] METER_PER_SEC
  • configArray[1] MILES_PER_HOUR
  • configArray[2] KILOMETERS_PER_HOUR

VEHICLE_SPEED_DISPLAY_UNITS の更新が他の *_DISPLAY_UNITS properties の値に影響を与える場合は、それらの値を更新し、AAOS フレームワークに通知する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

VHAL_HEARTBEAT

VHAL がカー ウォッチドッグに対してハートビートとして信号を送るイベントを定義します。VHAL がこのプロパティをサポートしている場合、VHAL は 3 秒ごとにシステムの稼働時間をこのプロパティに書き込む必要があります。カー ウォッチドッグはこのプロパティに登録し、3 秒ごとにプロパティが更新されているかどうかを確認します。3 秒のバッファ時間を考慮し、カー ウォッチドッグは最後のハートビートから最大 6 秒間、次のハートビートが送信されるのを待機します。そうでない場合、カー ウォッチドッグは VHAL を異常と見なし、終了します。このプロパティが VHAL でサポートされていない場合、カー ウォッチドッグは VHAL のヘルス ステータスをチェックしません。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WATCHDOG_ALIVE

カー ウォッチドッグがアクティブであることを示すために更新するイベントを定義します。カー ウォッチドッグは、このプロパティを 3 秒ごとにミリ秒単位でシステム稼働時間に設定します。起動中は、更新に時間がかかることがあります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WATCHDOG_TERMINATED_PROCESS

カー ウォッチドッグによって終了されたプロセスと、終了の理由を定義します。

int32Values[0] 1  // ProcessTerminationReason showing why a process is terminated. string: "/system/bin/log" // Process execution command

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: WRITE
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WHEEL_TICK

車輪の回転数を報告します。ベクトルの最初の要素はリセット カウントです。リセットが発生すると、以前の回転数が今回以降の回転数と比較できなくなります。つまり、回転数のカウントになんらかの不連続が生じたことを意味します。

次の 4 つの要素は、個々の車輪の目盛りを表します。順序は次のとおりです。

  1. 前輪左
  2. 前輪右
  3. 後輪右
  4. 後輪左

すべての回転数は累積値です。回転数は車両が前進すると増加し、後退すると減少します。車両の始動時には、回転数は 0 にリセットされる必要があります。

  • int64Values[0] リセット カウント
  • int64Values[1] 前輪左の回転数
  • int64Values[2] 前輪右の回転数
  • int64Values[3] 後輪右の回転数
  • int64Values[4] 後輪左の回転数

configArray は、micrometers-per-wheel-tick の値や対応する車輪を示すために使用されます。configArray は次のように設定されます。

configArray[0], bits [0:3] Supported wheels

Wheel 列挙型を使用します。たとえば、すべての車輪が対応している場合は次のとおりです。

  • configArray[0] VehicleAreaWheel::LEFT_FRONT | VehicleAreaWheel::RIGHT_FRONT | VehicleAreaWheel::LEFT_REAR | VehicleAreaWheel::RIGHT_REAR
  • configArray[1] 前輪左の 1 回転あたりのマイクロメートル
  • configArray[2] 前輪右の 1 回転あたりのマイクロメートル
  • configArray[3] 後輪右の 1 回転あたりのマイクロメートル
  • configArray[4] 後輪左の 1 回転あたりのマイクロメートル

車輪が対応していない場合、その値は常に 0 に設定する必要があります。

VehiclePropValue.timestamp は必ず入力する必要があります。

変更モード: CONTINUOUS
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WINDOW_LOCK

ウィンドウのチャイルド ロック。true はウィンドウがチャイルド ロックされていることを示します。このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WINDOW_MOVE

ウィンドウの移動。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。maxInt32Value は、ウィンドウが最大速度で平面内で開いているか、平面外で閉じていることを示します。minInt32Value は、ウィンドウが最大速度で平面内で閉じているか、平面外で開いていることを示します。

正であれ負であれ、絶対値が大きいほど動作速度が速いことを表します。ウィンドウが限界位置に達したら、値を 0 にリセットする必要があります。WINDOW_MOVE の値が 0 の場合、動作は発生していません。このプロパティは、動作の相対速度の指定の範囲で表されます。

平面外に開くことができるウィンドウ(サンルーフの換気モード)の場合、このパラメータは次のように機能します。次の場合:

  • サンルーフが開いている場合:
    • Max サンルーフをさらに開き、完全に開くと自動的に停止します。
    • Min サンルーフを閉じ、閉じると自動的に停止します。
  • 通気口が開いている場合:
    • Max 通気口を閉じ、閉じると自動的に停止します。
    • Min 通気口をさらに開き、完全に開くと自動的に停止します。
  • サンルーフが閉まっている場合:
    • Max サンルーフを開き、完全に開くと自動的に停止します。
    • Min 通気口を開き、完全に開くと自動的に停止します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WINDOW_POS

ウィンドウの位置。各 VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。minInt32ValuemaxInt32Value 間のすべての整数がサポートされている必要があります。minInt32Value は、ウィンドウが閉じているか、平面外に完全に開いていることを示します。ウィンドウを平面外に開くことができない場合、minInt32Value はウィンドウが完全に閉じているときの位置であり、0 にする必要があります。ウィンドウを平面外に開くことができる場合、minInt32Value はウィンドウが平面外の位置で完全に開いていることを示しており、負の値になります。詳細については、以下の例をご覧ください。maxInt32Value は、ウィンドウが完全に開いていることを示します。

値が minInt32ValuemaxInt32Value の間であれば、ウィンドウが閉じているか平面外で完全に開いている場合の位置と、完全に開いている位置の間を移行していることを示しています。このプロパティは、特定の単位ではなく、相対位置の指定の範囲を使用します。たとえば、平面外に動くウィンドウに対して、このプロパティは次のように機能します。平面外に開くウィンドウ(サンルーフの換気モード)の場合、このパラメータは負の値で次のように機能します。

  • Max サンルーフが完全に開いている状態(サンルーフが閉まっている場合は 0)。
  • Min サンルーフの通気口が完全に開いている状態(サンルーフが閉まっている場合は 0)。
このモードでは、0 はウィンドウが閉じていることを示します。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 13

WINDSHIELD_WIPERS_PERIOD

ワイパーの周期(ミリ秒)。ワイパーの 1 サイクルの瞬時の時間周期をミリ秒単位で返します。1 サイクルとは、ワイパーが停止位置から移動して、停止位置に戻るまでの動作を指します。間欠ワイパー設定が選択されている場合、間欠ワイパーの休止期間中は、このプロパティの値を 0 に設定する必要があります。VehicleAreaConfig で maxInt32ValueminInt32Value を定義する必要があります。各エリア ID の maxInt32Value には、最長のワイパー周期を指定する必要があります。minInt32Value は、各エリア ID ごとに 0 に設定する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: なし
ユニットタイプ: VehicleUnit:MILLI_SECS
リリース: Android 14

WINDSHIELD_WIPERS_STATE

ワイパーの状態。ワイパーの現在の状態を返します。WINDSHIELD_WIPERS_STATE の値は WINDSHIELD_WIPERS_SWITCH の値と一致しない場合があります。たとえば、WINDSHIELD_WIPERS_STATE: ONWINDSHIELD_WIPERS_SWITCH: WindshieldWipersSwitch#AUTO です。WINDSHIELD_WIPERS_STATE: ON および WINDSHIELD_WIPERS_PERIOD が実装されている場合、WINDSHIELD_WIPERS_PERIOD はワイパーの 1 サイクルの時間周期を反映する必要があります。

サポートされている各エリア ID では、WindshieldWipersState のすべての状態(非推奨の OTHER を含む)がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ
列挙型: WindshieldWipersState
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14

WINDSHIELD_WIPERS_SWITCH

ワイパーのスイッチ。ワイパーを制御するスイッチの位置を表します。WINDSHIELD_WIPERS_SWITCH の値は WINDSHIELD_WIPERS_STATE の値と一致しない場合があります。たとえば、WINDSHIELD_WIPERS_SWITCH: AUTOWINDSHIELD_WIPERS_STATE: WindshieldWipersState#ON です。サポートされている各エリア ID では、WindshieldWipersSwitch のすべての状態(非推奨の OTHER を含む)がサポートされていない限り、VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列を定義する必要があります。

このプロパティは VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として定義されますが、OEM は VehiclePropertyAccess.READ としてのみ実装できます。このプロパティが VehiclePropertyAccess.READ_WRITE として実装され、OTHER 状態が VehicleAreaConfig#supportedEnumValues 配列にリストされている場合、OTHER は書き込みでサポートされている値ではなく、読み取りでのみサポートされている値です。

変更モード: ON_CHANGE
アクセスモード: READ_WRITE / READ
列挙型: WindshieldWipersSwitch
ユニットタイプ: なし
リリース: Android 14