このページでは、テスト対象デバイス(DUT)の基本的なオーディオ周辺機器の検出、ルーティング通知、ストリーム切断メカニズムが正しく機能しているかどうかを判断する CTS 検証ツール(CTS-V)のオーディオ テストについて説明します。これらのテストを実行する前に、一般的な手順をお読みください。
アナログ ヘッドセット オーディオ テスト
アナログ ヘッドセット オーディオ テストでは、テスト対象デバイス(DUT)に接続されたアナログ ヘッドセットの基本機能(オーディオ信号の再生、プラグ インテント、メディア転送ボタンなど)を検証します。このテストには以下の要件があります。
- 必要な周辺機器: 4 極 3.5 mm スマートフォン プラグを備えた Android 対応アナログ ヘッドセットが必要です。
次の画像は、ヘッドセットとプラグの例を示しています。
図 1. Android 対応アナログ ヘッドセットの例
図 2. 4 極 3.5 mm アナログ スマートフォン プラグの例
これらの周辺機器は広く普及しており、ほとんどの場合は「Android 対応」と明記されています。このテストの目的を達成できるアナログ ヘッドセットは多数存在します。
- デバイスの要件: DUT は、3.5 mm ヘッドセット ポートを実装している必要があります。DUT に 3.5 mm ヘッドセット ポートがない場合は、テストでそのように報告します。
アナログ ヘッドセット オーディオ テストを実行する手順は次のとおりです。
DUT にアナログ ヘッドセット ポートがあるかどうかを確認します。
- DUT にアナログ ヘッドセット ポートがある場合は、[はい] をタップします。
- DUT にアナログ ヘッドセット ポートがない場合は、[いいえ] をタップします。テストは「合格。ヘッドセット ポートがありません」とマークされ、次のテストに進むことができます。
図 3. アナログ ヘッドセット ポートがない DUT のテスト結果
アナログ ヘッドセット周辺機器を DUT のアナログ ヘッドセット ポートに接続し、プラグイン通知インテントの受信を確認するメッセージが表示されるかどうかを検証します。このメッセージにより、DUT にアナログ ヘッドセット ポートがあることが確認されます。メッセージが表示されない場合は、DUT のプラグイン インテントに問題があるため、テストは不合格になります。
[再生] をタップして、ヘッドセットで音が再生されるかどうかを検証します。トーンを聞くには、音量の調整が必要になることがあります。[停止] をタップして、再生を停止します。
- ヘッドセットで音が再生される場合は、[はい] をタップします。
- ヘッドセットで音が再生されない場合は、オーディオ再生システムに問題があるため、テストは不合格になります。
アナログ ヘッドセットの音量大、音量小、ヘッドセット フックまたはメディア トランスポートの各ボタンを一度に 1 つずつ押して、各ボタンを押したときにアナログ ヘッドセット オーディオ テストの対応するラベルが点灯するかどうかを検証します。これにより、DUT がボタンの押下を認識するかどうかが確認されます。
- 3 つのラベルがすべて点灯する場合、テストは合格です。
- いずれかのラベルが点灯しない場合、一部のボタンが認識されないため、テストは不合格になります。
図 4. 合格したテストの UI 結果
オーディオ入力デバイス通知テスト
オーディオ入力デバイス通知テストでは、入力周辺機器が接続または切断されたときに、有線入力周辺機器の接続通知と切断通知が正しく送信されるかどうかを検証します。このテストには以下の要件があります。
- 必要な周辺機器: 有線オーディオ I/O 周辺機器。DUT のアナログ ヘッドセット ジャックに接続された有線ヘッドセットまたはマイク、あるいは DUT の USB ポートに接続された USB オーディオ ヘッドセットまたはマイクを使用できます。
- デバイスの要件: DUT は、3.5 mm ヘッドセット ジャックまたはホストモードをサポートする USB ポート(あるいはその両方)を通じて、有線オーディオ周辺機器をサポートする必要があります。DUT がどちらもサポートしていない場合は、テストでそのように報告します。
オーディオ入力デバイス通知テストを実行する手順は次のとおりです。
- DUT が有線オーディオ周辺機器をサポートしているかどうかを確認し、その結果を報告します。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートが少なくとも 1 つある場合は、[はい] をタップします。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートがない場合は、[いいえ] をタップします。テストは合格としてマークされ、次のテストに進むことができます。
- [メッセージを消去] をタップすると、既存の通知(テストの開始時に送信された通知など)の表示が消えます。
接続と切断をテストします。
- 有線オーディオ入力周辺機器を接続し、テストパネルに接続通知が表示されるかどうかを検証します。
- 有線オーディオ入力周辺機器を切断し、テストパネルに切断通知が表示されるかどうかを検証します。
図 5. オーディオ入力デバイス通知テストの UI
両方の通知が表示された場合、テストは合格です。
オーディオ出力デバイス通知テスト
オーディオ出力デバイス通知テストでは、出力周辺機器が接続または切断されたときに、有線出力周辺機器の接続通知と切断通知が正しく送信されるかどうかを検証します。このテストには以下の要件があります。
- 必要な周辺機器: 有線オーディオ出力周辺機器。DUT のアナログ ヘッドセット ジャックに接続された有線ヘッドセット(またはヘッドフォン)、あるいは DUT の USB ポートに接続された USB オーディオ ヘッドセット(またはヘッドフォン)を使用できます。
- デバイスの要件: DUT は、3.5 mm ヘッドセット ジャックまたはホストモードをサポートする USB ポート(あるいはその両方)を通じて、有線オーディオ周辺機器をサポートする必要があります。DUT がどちらもサポートしていない場合は、テストでそのように報告します。
オーディオ出力デバイス通知テストを実行する手順は次のとおりです。
- DUT が有線オーディオ周辺機器をサポートしているかどうかを確認し、その結果を報告します。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートが少なくとも 1 つある場合は、[はい] をタップします。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートがない場合は、[いいえ] をタップします。テストは合格としてマークされ、次のテストに進むことができます。
- [メッセージを消去] をタップすると、既存の通知(テストの開始時に送信された通知など)の表示が消えます。
接続と切断をテストします。
- 有線オーディオ出力周辺機器を接続し、テストパネルに接続通知が表示されるかどうかを検証します。
- 有線オーディオ出力周辺機器を切断し、テストパネルに切断通知が表示されるかどうかを検証します。
図 6. オーディオ出力デバイス通知テストの UI
両方の通知が表示された場合、テストは合格です。
オーディオ入力ルーティング通知テスト
オーディオ入力ルーティング通知テストでは、オーディオ入力周辺機器が DUT に接続されたときにルーティング通知が送信されるかどうかを検証します。このテストには以下の要件があります。
- 必要な周辺機器: 有線オーディオ I/O 周辺機器。DUT のアナログ ヘッドセット ジャックに接続された有線ヘッドセットまたはマイク、あるいは DUT の USB ポートに接続された USB オーディオ ヘッドセットまたはマイクを使用できます。
- デバイスの要件: DUT は、3.5 mm ヘッドセット ジャックまたはホストモードをサポートする USB ポート(あるいはその両方)を通じて、有線オーディオ周辺機器をサポートする必要があります。DUT がどちらもサポートしていない場合は、テストでそのように報告します。
オーディオ入力ルーティング通知テストを実行する手順は次のとおりです。
- DUT が有線オーディオ周辺機器をサポートしているかどうかを確認し、その結果を報告します。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートが少なくとも 1 つある場合は、[はい] をタップします。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートがない場合は、[いいえ] をタップします。テストは合格としてマークされ、次のテストに進むことができます。
- [録音] をタップして、テストを開始します。このテストでは、デバイスは音を再生しません。
図 7. オーディオ入力ルーティング通知テスト(録音中)
- 有線オーディオ入力周辺機器を接続し、5 ~ 10 秒待ってから、ルーティング通知メッセージが表示されるかどうかを検証します。
- 通知が表示される場合、テストは合格です。
- 通知が表示されない場合、テストは不合格です。
- [Stop] をタップして、録音を終了します。
オーディオ出力ルーティング通知テスト
オーディオ出力ルーティング通知テストでは、オーディオ出力周辺機器が DUT に接続されたときにルーティング通知が送信されるかどうかを検証します。このテストには以下の要件があります。
- 必要な周辺機器: 有線オーディオ出力周辺機器。DUT のアナログ ヘッドセット ジャックに接続された有線ヘッドセット(またはヘッドフォン)、あるいは DUT の USB ポートに接続された USB オーディオ ヘッドセット(またはヘッドフォン)を使用できます。
- デバイスの要件: DUT は、3.5 mm ヘッドセット ジャックまたはホストモードをサポートする USB ポート(あるいはその両方)を通じて、有線オーディオ周辺機器をサポートする必要があります。DUT がどちらもサポートしていない場合は、テストでそのように報告します。
オーディオ出力ルーティング通知テストを実行する手順は次のとおりです。
- DUT が有線オーディオ周辺機器をサポートしているかどうかを確認し、その結果を報告します。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートが少なくとも 1 つある場合は、[はい] をタップします。
- DUT に有線オーディオ周辺機器用のポートがない場合は、[いいえ] をタップします。テストは合格としてマークされ、次のテストに進むことができます。
[再生] をタップして、テストを開始します。システムが可聴音を再生します。
図 8. オーディオ出力ルーティング通知テスト(再生中)
有線オーディオ出力周辺機器を接続し、5 ~ 10 秒待ってから、ルーティング通知メッセージが表示されるかどうかを検証します。
- 通知が表示される場合、テストは合格です。
- 通知が表示されない場合、テストは不合格です。
[Stop] をタップして、録音を終了します。
音声ストリーム切断テスト
オーディオ ストリーム切断テストは、ストリームがあるデバイスから切断され、別のデバイスに再ルーティングされた場合の AAudio ストリーム切断メカニズムの正しい動作を検証します。このテストでは、複数のストリーム属性に対する切断の適切な動作を確認します。
- DUT 要件: 音声ストリーム切断テストには、アナログ ヘッドセット イヤホン差込口か、USB ホストモード オーディオ ポート、またはその両方を含むデバイスが必要です。
- 必要な周辺機器: 音声ストリーム切断テストには、アナログ ヘッドセットまたは USB オーディオ I/O デバイスが必要です。アナログ ヘッドセットの代わりに、アナログ ループバック コネクタ(オーディオ ループバック レイテンシ テストで使用)を使用できます。
音声ストリーム切断テストを実行する手順は次のとおりです。
- CTS 検証ツールのメイン ディスプレイで [音声ストリーム切断テスト] を選択してテストを開始します。
- [Does this device support an analog or USB audio peripheral?] というメッセージに答えて、アナログ ヘッドセットまたは USB オーディオ I/O デバイスのサポートを確認します。メッセージが表示されない場合、必要ハードウェアの存在はシステムですでに確認済みです。
- [Start] を押します。メッセージが表示されたら、オーディオ I/O 周辺機器を何度か抜き差しし、再生ストリームや録音ストリームの異なる設定をテストします。
各設定テストのステータスが画面に表示されます。すべての設定が正常にテストされると、テストは合格です。