背景
次のコマンドを実行すると、複数の Cuttlefish 仮想デバイスを実行できます。
launch_cvd --num_instances=n
--num_instances
フラグを使用して複数のインスタンスを実行している場合、インスタンスは Wi-Fi と Bluetooth の接続メディアを共有します。この設定により、Cuttlefish インスタンスは追加のアクションなしで Bluetooth と Wi-Fi から相互に検出と接続ができます。
一方、--base_instance_num
フラグと複数の launch_cvd
の呼び出しを使用して複数のインスタンスを実行する場合、Wi-Fi メディアを共有するために wmediumd
の vhost サーバーのパスを指定し、さらに AP 用に複数の VM インスタンスが起動しないようにする必要もあります。
マルチデバイスの起動の例
次のコマンドは、launch_cvd
のシリアル実行を使用して Wi-Fi メディアを共有する 2 つの Cuttlefish インスタンスを起動する方法を示しています。
launch_cvd
launch_cvd --base_instance_num=2 \ --vhost_user_mac80211_hwsim=$HOME/cuttlefish_runtime.1/internal/vhost_user_mac80211 \ --ap_kernel_image="" --ap_rootfs_image="" #Prevent launching multiple VM instances for AP
Bluetooth
Cuttlefish の Bluetooth 実装は rootcanal でサポートされており、ウェブ UI コマンドライン コンソールで制御できます。
コンソールには、ゲストデバイスの Bluetooth を制御できるコマンドがあります。
コマンド | 説明 |
---|---|
list |
現在のデバイスと PHY をリストする |
add DEVICE_TYPE [ARGS] |
DEVICE_TYPE タイプの新しいデバイスを作成する |
del DEVICE_INDEX |
デバイスを削除する |
add_phy PHY_TYPE |
PHY_TYPE で新しい PHY を追加する |
del_phy PHY_INDEX |
PHY を削除する |
add_device_to_phy DEVICE_INDEX PHY_INDEX |
PHY にデバイスを追加する |
del_device_from_phy DEVICE_INDEX PHY_INDEX |
PHY からデバイスを削除する |
add_remote HOSTNAME PORT PHY_TYPE |
リモート Rootcanal をデバイスとして追加し、PHY に登録する |
デバイスのタイプと引数 |
---|
beacon [MAC_ADDRESS] [ADVERTISE_INTERVAL] |
scripted_beacon [MAC_ADDRESS] [CONFIG_PATH] [EVENTS_PATH] |
keyboard [MAC_ADDRESS] [ADVERTISE_INTERVAL] |
loopback [MAC_ADDRESS] [ADVERTISE_INTERVAL] |
sniffer |
Wi-Fi
wmediumd_control
wmediumd_control
は、Wi-Fi 接続メディアを制御するコマンドライン ツールです。このツールでは、Wi-Fi を操作するための次のコマンドを使用できます。
コマンド | 説明 |
---|---|
set_snr MAC_ADDR1
MAC_ADDR2
SNR_VALUE |
2 局間の SNR 値(0~255)を設定する |
start_pcap PCAP_FILE_PATH
|
無線で送信される全フレームのキャプチャを開始し、.pcap ファイルに保存する |
stop_pcap
|
現在のパケット キャプチャを停止し、完了する |
list_stations
|
wmediumd に接続されている全局をリストする |
reload_config
[CONFIG_FILE_PATH]
|
CONFIG_FILE_PATH で wmediumd 構成を再読み込みする(CONFIG_FILE_PATH が省略された場合は、現在読み込まれている構成ファイルを再読み込みする) |
set_position MAC_ADDR
X_POSITION
Y_POSITION |
2 次元空間における局の位置を設定する |
OpenWRT
OpenWRT(アクセス ポイント)に接続する場合は、ssh
または管理ウェブページを使用します。
接続タイプ | メソッド |
---|---|
ssh | ssh root@192.168.96.2 |
管理ウェブページ | https://192.168.96.2 |