Android ブートローダー機能を開発する

このページでは、Cuttlefish デバイス上で Android ブートローダー機能をビルド、実行、開発する方法について説明します。

AOSP のソース

Android ブートローダー機能を開発するには、aosp-main の Cuttlefish で、または Android 11 以降の汎用システム イメージ(GSI)ブランチで、U-boot の Cuttlefish 構成を使用します。AOSP のソースは次のとおりです。

ブートローダーを開発する

ブートローダー機能をローカルでビルド、実行、開発するには、次の手順を行います。

  1. U-boot の Android フォークのマニフェストを複製します。

    $ mkdir u-boot-mainline
    $ cd u-boot-mainline
    $ repo init -u https://android.googlesource.com/kernel/manifest -b u-boot-mainline
    $ repo sync -j$(nproc) -q
  2. Cuttlefish アーキテクチャに適したブートローダー ターゲットをビルドします。次に例を示します。

    • x86_64

      $ tools/bazel run //u-boot:crosvm_x86_64_dist
    • aarch64

      $ tools/bazel run //u-boot:crosvm_aarch64_dist

    生成されたブートローダーのバイナリ(arm64 の場合は u-boot.bin、x86_64 の場合は u-boot.rom)は $PATH_TO_REPO/out/u-boot-mainline/dist にあります。

  3. ブートローダーを使って Cuttlefish デバイスを起動します。自動起動を無効にしてブートローダーとやり取りできるようにするには、pause_in_bootloader パラメータを指定します。

    $ launch_cvd \
        -bootloader /$PATH/$TO/u-boot-mainline/out/u-boot-mainline/dist/u-boot.rom \
        -pause_in_bootloader -console=true
  4. ブートローダーとやり取りするには、ブートローダー コンソールに接続します。

    $ screen ~/cuttlefish_runtime/console
  5. ブートローダーとのやり取りが完了したら、コンソールに boot と入力して起動を続行します。

さまざまなカーネルでブートローダー フローをテストする

さまざまなカーネルやカーネル モジュールでブートローダー フローをテストするには、--kernel_path および --initramfs_path 引数を使用してターゲット アーティファクト(カーネルとカーネル モジュール)を渡します。アセンブラは引数で渡されたアーティファクトに基づいてブートイメージをリパックします。

cvd create \
    -kernel_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/bzImage \
    -initramfs_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/initramfs.img

詳しくは、Android カーネルを開発するをご覧ください。