ヘッド トラッキング レイテンシ テスト用の CTS 検証ツール

Android 15 以降には、空間オーディオのヘッド トラッキング レイテンシ要件をクリアするため、CTS 検証ツールによるテスト機能が含まれています。

要件

ヘッド トラッキング レイテンシを測定するために CTS 検証ツールを実行する際は、事前に以下の機器が揃っているか確認してください。

  • CTS に合格し、Android API に対応していることが確認されている Android 搭載スマートフォン(DUT: テスト対象デバイス)
  • ヘッド トラッキング付きダイナミック空間オーディオ搭載の付属のヘッドセット
  • ヘッド トラッキング レイテンシ テスト装置(MM Solutions が販売)
  • オーディオ カード(Zoom H6essential が強く推奨されます)
  • USB 2.0 対応ポートが 3 つある Linux パソコン

    DUT とテスト装置の接続は、すべてこのポートを介して行います。Linux パソコンに組み込まれているポートが足りない場合は、USB ハブを使用してもかまいません。

テスト装置のセットアップ

このセクションでは、テスト装置のセットアップ手順について簡単に説明します。各手順の詳細については、Google Spatial Audio Rig HW3.0 User Guide をご覧ください。

  1. Audio Recording Setup のセクションの説明に沿って、テスト装置、Linux パソコン、DUT をセットアップします。
  2. Google の TAM までお問い合わせのうえ、ヘッド トラッキング レイテンシ テスト装置の自動化ソフトウェアの最新バージョンを Linux パソコンにダウンロードしてください。
  3. PC SW environment setup のセクションに記載されている手順に沿って、ソフトウェアをセットアップします。
  4. 互換性のあるバージョンの CTS 検証ツールアプリが DUT にインストールされているか確認します。
  5. DUT とヘッドフォンが接続されているか、空間オーディオ機能が有効になっているか確認します。
  6. Earbuds proximity sensor のセクションで説明されているように、ヘッドフォンによる装着検知が有効になっているか確認します。

ヘッド トラッキング レイテンシ テストの実行

全般的な手順の説明に沿って、CTS 検証ツールによるヘッド トラッキング レイテンシ テストにアクセスします。

次の手順に沿って、CTS 検証ツールによるヘッド トラッキング レイテンシ テストを実行します。

  1. Google Spatial Audio Rig HW3.0 User GuideAutomatic HTL Measurements のセクションの手順に沿って、自動スクリプトを実行します。

  2. テストが完了すると、Linux パソコンから DUT の CTS 検証ツールアプリに結果が送信されます。

  3. テスト結果を報告します。

    • テスト画面に [Pass] と表示された場合は、テスト合格と報告します。
    • テスト画面に [Fail] と表示された場合は、テスト不合格と報告します。
    • テスト画面に [Retest] と表示された場合は、再度テストを実行します。複数回テストを実行してもテスト画面に毎回 [Retest] と表示される場合は、ユーザーガイドに沿ってテストのセットアップを確認してください。

テストコードの結果を診断するには、ヘッド トラッキング レイテンシ テスト装置の自動化ソフトウェアを使用します。詳しくは、臨場感のあるオーディオ コードへのアクセスをご覧ください。

ドキュメント

臨場感のあるオーディオ コードへのアクセス

ヘッド トラッキング レイテンシ テストで使用するヘッド トラッキング レイテンシ テスト装置に必要な自動化ソフトウェアにアクセスするには、臨場感のあるオーディオ コードへのアクセス用フォームに情報を記入して送信してください。フォームの送信後、5 分ほどお待ちいただくと、HPS-Spatial-Audio コードベースにアクセスできるようになります。