CTS v1 コマンド コンソール

Android 6.0 以前の場合は、CTS v1 を使用してください。

下記のテストプランが使用できます。

  • CTS - 互換性に必要なすべてのテスト
  • Signature - すべての公開 API の署名検証
  • Android - Android API のテスト
  • Java - Java コアライブラリのテスト
  • VM - ART または Dalvik のテスト
  • Performance - 実装の性能テスト

これらは run cts コマンドで実行します。

次の表は、CTS v1 コンソール コマンドの使い方をまとめたものです。

ホスト 説明
help よく使用されるコマンドの概要を表示します。
help all 使用可能なコマンドの完全な一覧を表示します。
exit CTS コンソールを正常に終了します。現在実行中のテストがすべて終了すると、コンソールが終了します。
実行 説明
run cts 指定されたテストを実行し、進行状況を表示します。--plan--package--class--continue-session のいずれか 1 つを指定する必要があります。

CTS コンソールは、テストの進行中に他のコマンドを受け付けます。

デバイスが接続されていない場合、CTS デスクトップ マシン(ホスト)は、デバイスが接続されるのを待ってから、テストを開始します。

複数のデバイスが接続されている場合、CTS ホストは自動的に 1 台のデバイスを選択します。

--plan <test_plan_name> 指定したテストプランを実行します。
--package/-p <test_package_name>  [--package/-p <test_package2>...] 指定したテスト パッケージを実行します。
--class/-c <class_name> [--method/-m <test_method_name> 指定したテストクラスまたはテストメソッドを実行します。
--continue-session 前回の CTS セッションで実行されなかったテストをすべて実行します。セッションの testResult.xml が新しい結果で更新されます。
--shards <number_of_shards> CTS の実行を、複数のデバイスで並列に行うために、指定した数の独立したチャンクに分割します。
--serial/-s <deviceID> 指定したデバイスで CTS を実行します。
-t <class_name>#<test_method_name> 指定したテストメソッドを実行します。
--force-abi 32|64 64 ビット デバイスで、32 ビット ABI または 64 ビット ABI のみに対してテストを実行します。
--skip-preconditions 新しいテストの反復開発の実行時間を短縮するために、前提条件をスキップします。これにより、メディア ファイルの転送や Wi-Fi 接続の確認など、デバイス構成の確認とセットアップが省略されます。
リスト 説明
list packages リポジトリ内の使用可能なテスト パッケージをすべて表示します。
list plans リポジトリ内の使用可能なテスト計画をすべて表示します。
list invocations デバイスで現在実行中の「run」コマンドの一覧を表示します。
list commands 現在キュー内にあって、デバイスに割り当てられるのを待っている「run」コマンドをすべて表示します。
list results 現在リポジトリに保存されている CTS の結果を一覧表示します。
list devices 現在接続中のデバイスとその状態を一覧表示します。

「Available」と表示されたデバイスは、機能していて、テストを実行できるアイドル状態のデバイスです。

「Unavailable」と表示されたデバイスは、adb 経由で存在を確認できるデバイスですが、adb コマンドに応答せず、テストには割り当てられません。

「Allocated」と表示されたデバイスは、現在テストを実行しているデバイスです。

追加 説明
add derivedplan --plan <plan_name>
--result/-r
[pass | fail | timeout | notExecuted]
[--session/-s <session_id>]
指定された結果セッションをもとにしてテスト計画を作成します。このオプションを使用してレポートを再実行し、テストの問題を検証します。