Android Flash Tool は、開発とテスト用に Android ビルドをデバイスにフラッシュできる、ウェブベースのツールです。
最小要件
開発用ワークステーションの要件への準拠に加えて、WebUSB をサポートするブラウザ(Chrome または Edge の 79 以降)が必要になります。
デバイス
新しいバージョンの Android をフラッシュできるサポート対象デバイスは以下のとおりです。
- DragonBoard 845c (db845c)
- HiKey 960
- HiKey
- Glass Enterprise Edition 2 ビルド
- Google Pixel 2 以降
デバイスを準備する
デバイスにビルドをフラッシュする前に、デバイスで次の準備を行う必要があります。
- [開発者向けオプション] と [USB デバッグ] を有効にします。
- [開発者向けオプション] メニューで、[OEM ロック解除] を有効にします。ブートローダーのロックがすでに解除されている場合、このオプションはグレー表示され、[ブートローダーはすでにロック解除されています] と表示されます。
- [OEM ロック解除] を有効にできない場合は、以下の点を確認してください。
- デバイスがインターネットに接続されているか。
- デバイスが Google にチェックインしているか。単にデバイスをインターネットに接続しただけでは、Google にチェックインしていない場合があります。チェックインするには、電話アプリで「*#*#CHECKIN#*#*(*#*#2432546#*#*)」と入力してください(SIM は不要です)。番号を入力すると(通話ボタンを押す必要はありません)、テキストが表示されなくなり、成功の通知が表示されます。
デバイスをフラッシュする
使用するマシンに Android Debug Bridge(adb)をインストールしている場合は、adb サービスがフラッシュ処理に干渉しないように、事前に以下のコマンドを実行して adb サービスを停止しておいてください。
$ adb kill-server
デバイスを開発マシンに直接接続します(ハブや、アダプター、中継器、モニターは不要です)。
開発用ワークステーションのブラウザから flash.android.com にアクセスします。スタートページが開きます。
[Allow site access to your ADB keys in order to communicate with devices] というダイアログに同意して、Flash Tool が adb 経由でテストデバイスと通信できるようにします。
[Add new device] をクリックします。
リストからデバイスを選択して、[Connect] をクリックします。このリストには、完全なデバイス名が記載されていない場合があります。
デバイスの画面で、[このパソコンからの USB デバッグを常に許可する] をオンにし、[OK] をクリックして USB デバッグ接続に同意します。
ブラウザ上で、接続したデバイスを選択します。
リストから目的のビルドを探して選択します。デバイスのワイプや、全パーティションの強制フラッシュといったオプションを選択することもできます。
フラッシュを開始するには [Install] をクリックします。デバイスが再起動して、Fastboot モードになります。
[Flash Complete] が表示されたら、デバイスから USB ケーブルを取り外します。
USB 転送エラーを解決する
Android デバイスの場合、データのスループットが高いために、USB ポートやハブ経由の通信で問題が生じることがあります。転送エラーを解決する方法は次のとおりです。
- USB ハブは使用しません。モニター経由の接続も含まれます。
- USB 延長ケーブルやアダプターの使用をできるだけ避けます。
- 別の USB ポートを試します。通常、前面ポートよりも背面ポートの方が信頼性に優れています。
- USB C ポートを使用している場合は、USB A ポートを試します。
Google Pixel を公開ビルドに戻す
Google Pixel を公開ビルドに戻す場合は、Android Flash Tool の back-to-public オプションを使用します。