Android カーネルを開発する

このページでは、Cuttlefish デバイス上で Android カーネルを開発する方法について説明します。

サポートされているカーネル マニフェスト

Cuttlefish はメインのリリースと AOSP GSI リリースで以下のカーネル マニフェストをサポートしています。

  • aosp-main の場合
    • common-android14-6.1
    • common-android14-5.15
    • common-android-mainline
  • aosp-android13-gsi の場合
    • common-android13-5.15
    • common-android13-5.10
  • aosp-android12-gsi の場合
    • common-android12-5.10
    • common-android12-5.4
    • common-android-4.19-stable
  • aosp-android11-gsi の場合
    • common-android11-5.4
    • common-android-4.19-stable
    • common-android-4.14-stable

Cuttlefish デバイス上でカーネルを開発するためのカーネルのソースは以下のとおりです。

Android カーネルを開発する

Cuttlefish デバイスでカーネルを開発するには、次の手順を行います。

  1. Cuttlefish デバイス用に適切なカーネルのリポジトリ マニフェストを複製し、変更を加えます。

    mkdir common-android14-6.1
    cd common-android14-6.1
    repo init -u https://android.googlesource.com/kernel/manifest -b common-android14-6.1
    repo sync -c -j$(nproc) -q
  2. カーネルと RAM ディスクをビルドします。詳しくは、仮想デバイスのベンダー モジュールをビルドするをご覧ください。

    tools/bazel run //common-modules/virtual-device:virtual_device_x86_64_dist

    common-android-4.19-stablecommon-android-4.14-stablecommon-android11-5.4 のいずれかのカーネル マニフェストを使用する場合は、以下を実行します。

    BUILD_CONFIG=common/build.config.gki.x86_64 build/build.sh && BUILD_CONFIG=common-modules/virtual-device/build.config.cuttlefish.x86_64 build/build.sh

    (カーネルのソースのダウンロードとカーネル開発環境の設定を回避するために)ローカルでビルドする代わりに、ci.android.com で関連するアーティファクトをダウンロードできます。

  3. Cuttlefish でカーネルと RAM ディスクを起動します。

    cvd create \
        -kernel_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/bzImage \
        -initramfs_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/initramfs.img

    GKI 以外のカーネル(4.19 以下)を起動する場合は、-initramfs_path 引数を省略します。

    aarch64 版の Cuttlefish でカーネルを起動する場合は、aarch64 ビルド構成を使用し、bzImage の代わりに Image アーティファクトを使用してください。

    cvd create \
        -kernel_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-5.15/dist/Image \
        -initramfs_path=/$PATH/$TO/common-android14-6.1/out/android14-5.15/dist/initramfs.img